スマートフォンやタブレット、ノートPCなどにタフなガラスを提供してきたコーニングが、前モデルのGorilla Glass 6から性能が2倍に向上した「Gorilla Glass Victus」(ゴリラガラスヴィクタス)を発表した。
Gorilla Glassといえば、スマホの画面はもちろん、ガラスカバーなどでも採用しているメーカーは多く、さらには45を超える大手ブランドで採用されている。インパクトのある製品名なので見たことがある人も多いだろう。
今回発表されたGorilla Glass Victusは、2メートルからの落下試験を実施し、路面の状態に近づけるため落下地点に180番のサンドペーパーを敷いたという。スマホを落とした場合、割れなかったとしても多少のキズがついてしまうもの。この試験を経てキズへの耐性も上がり、前モデルと比べて耐擦傷性が2倍に向上したとしている。その試験の様子は以下の動画で見ることができる。
コーニングインターナショナルの日本地区担当セールスマネージャーの渡辺 亮氏はオンライン発表会にて「今スマホに求められているのはタフさで、68%のユーザーが落としても割れないスマホが欲しいと考えており、スペックよりもタフさに多くのお金を出します」と語った。年々スマホの性能が上がり、ハイエンドモデルは10万円を超えるのも珍しくなくなってきた。高価なものだからこそ、スマホを落としただけなのに割れてしまっては、ユーザーとしても納得がいかないだろう。
「一般的にガラスが剥き出しになっている面積が多いほど割れる確率もあがります。われわれはGorilla Glass 6から材料を変え、製法をアレンジしたりして今回のGorilla Glass Victusを作りました。タフさは同種の製品と差別化できていると思います」と自信を見せた。カバーガラスなど一般的に買えるようになるのを待ちたいところだ。
なお、Gorilla Glass Victusの最初のカスタマーとしてサムスン電子が公表された。もしかしたら、近いうちに発表が噂される「Galaxy Note」の新モデルに搭載されるかもしれない。