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小売業界におけるAugmented Workforce Platform (拡張労働基盤)の実現に向けて、半自律型遠隔操作ロボット『Model-T』を開発

Telexistence株式会社
2020年07月21日

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Telexistence株式会社

Telexistence株式会社 (本社: 東京都港区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下、TX)は、遠隔操作ロボット技術を核にした、小売業界におけるAugmented Workforce Platform(拡張労働基盤、以下AWP)の構築を可能にするロボット『Model-T』を開発いたしました。

会社及びModel-T紹介ムービー:https://youtu.be/ReM6RDxg7-0

ロボット(主に産業用ロボット)は、主に自動車・総合電気メーカーの工場内でしか普及していないのが現状です。TXはこの現状を変えたいと考えており、具体的には、Model-Tを、工場外、より人間の生活領域に近い場所に廉価で普及させることを目指しています。TXのこの目的を踏まえ、Model-Tという名前は、大量生産技術を全面に適用して製造され、史上初めて一般社会に普及した大衆自動車、米フォード社のT型フォードから着想して生まれた名前です。

Model-Tは、TXの技術優位性を最大限に活かし、自由度が高く低コスト生産が可能なハードウェア、遠隔で操作するオペレータとロボットの動きの誤差を小さくする制御ソフトウェア、VRによる映像伝送で高い負荷のかかる通信環境でもデータ転送遅延を抑える通信制御、多様な形状の商品に対応して正確かつ迅速な商品陳列を可能にするロボットハンドを備えています。

TXは小売業界において、作業工数が大きく、人間への負担も重い商品陳列業務を遠隔化・自動化することで、インターネットがあれば安全に、どこからでも店舗スタッフがロボットを通じて就労可能な、全く新しい店舗オペレーション構築を実現します。

<主な特長>


ロボット: コンビニなど狭い小売店舗空間内で商品陳列作業を行えるよう、ロボットの胴体・アームに22自由度の関節を実装。店舗導入にあたり、人間のように作業が行える為、店舗環境の改修を最小限に抑えられ、小売業の本来の経済性を毀損しない。
通信: Model-Tを対象に、ロボットと操縦者間の映像伝送において、ロボット側のカメラから操縦者側のディスプレイに表示されるまでのEnd-to-End遅延として業界最高水準(注1)の50ミリ秒(注2)を実現。これにより視覚と身体感覚との操作のずれをほぼ感じることがなくなり、動きの速い対象物に対して正確な操作や身体的直感に即した操作が可能。
ロボットハンド: コンビニなど小売業の多種多様な形状の商品を把持するために特化したロボットハンド、 ”Andrea-Yamaura End Effector”、を開発。真空吸引と2指グリッパーの組み合わせを1つのロボットハンドで実現しており、従来のような商品ごとのロボットハンドの取替が不要。


注1:遠隔操作ロボット向けの映像伝送において、国際標準の映像符号化方式H.265/HEVCを用いたEnd-to-Endの遅延として業界最高水準。(2020年7月9日時点、KDDI総合研究所調べ)。伝送遅延は通信環境により変化する。

注2:映像がロボット側のカメラに入力されてから操縦者側のディスプレイに表示されるまでの時間(ネットワーク遅延を含む)。「ミリ秒」は1000分の1秒。

Model-Tはまずはコンビニエンスストア業界向けに導入を進める予定で、先に発表いたしました株式会社ファミリーマートとの協業に基づき、今夏を目処に都内のファミリーマート店舗で実験的な商品陳列を開始します。また同モデルは、株式会社ローソンより発表のありました通り、「ローソン Model-T 東京ポートシティ竹芝店」にて商品陳列業務を日常的に行います。

また今後は、コンビニエンスストアにおける他店舗展開と並行して、国内外のスーパーマーケットなどその他の小売セグメントへの導入を推進して参ります。

<Telexistence株式会社について>
ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、従業員の国籍は10を超え、ハードウェア、ソフトウェア、自動化技術を一貫して自社で開発している。半自律型遠隔操作ロボットとAWPを通じて、人々が場所を問わず労働参加できる基盤構築を目指す。

<現在募集中のポジション>
https://tx-inc.com/ja/career-jp/
ロボティクス、機構設計、ソフトウェア、人工知能、VRなどの開発業務やプロダクトマネージャーなど。

以 上

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