シャープは7月14日、物流倉庫や製造工場などにおいて、製品や荷物を無人で搬送する自動搬送装置AGVの新開発モデル「TYPE LC」を発表した。簡単にコース設定できる専用ソフトウェア「Easy Course Editor」とセットで提供する。受注開始日は7月20日。価格はオープン。
本機は、あらかじめ磁気テープで設定した軌道上を走行する。軌道上に設置した制御カードの情報を読み取ることで、前進やターン、停止などの走行動作を実施してくれる。ハンドリフトや6輪台車、カゴ車などを引っ張って搬送するだけではなく、専用の台車に潜り込み、自動連結して牽引することも可能。搬送能力をアップする高出力モーターのほか、自動充電ユニット、後進動作が可能な後進ユニットなどのオプションも用意。使用方法や導入場所にあわせて、柔軟にカスタマイズできるとしている。
また、付属の専用ソフトウェアであるEasy Course Editorにより、同梱のタブレット端末からシンプルなタッチ操作で、簡単にコースを設定できる。最大64通りのコースを登録できるため、作業内容に応じた柔軟な運用が可能という。
初めてのユーザー用に安心して導入・運用できるとうたうサポートプランも用意した。コース設計や磁気テープの施工、導入後のコース変更など、要望に応じて対応するという。最長5年までの保証延長パックも有償で提供する。