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人気のデュアル水冷シリーズに第10世代Core最強モデルが登場!

10コア/20スレッドのCore i9-10900Kでも360mmラジエーターでガッツリ冷やす「G-Master Hydro Z490 Extreme」

2020年06月25日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ASCII

提供: サイコム

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せっかくの「K」型番だけに、OCにもチャレンジしてみた

 定格でも十分な性能のあるCore i9-10900Kだが、せっかく末尾が「K」の倍率ロックがないモデルだけに、ちょっとだけオーバークロックにも挑戦してみた。

 といってもガッツリUEFIから設定をいじったのではなく、ITUを使った簡易的な方法だ。設定方法は非常に簡単で、「Basic Tuning」の設定から「Processor Core Ratio」の数値を上げただけ。標準では49x(4.9GHz)で動作するようになっていたものを、50x、51x、52x……といったように、1段階ずつ倍率を引き上げてテストした。

 OCが成功したかどうかは、ITU内のベンチマーク機能が完走するかでチェックした。

 実際に動作クロックを上げていったところ、5.0GHzはあっけなく動作し、5.1GHzも問題なし。5.2GHzもしっかりと動いてくれた。さすがに5.3GHzになるとITU内のベンチマーク機能が完走せずフリーズしてしまったが、それでも負荷をかけるまでは5.3GHzで動作したというのが驚きだ。

倍率を変更するたび、Benchmarkボタンをクリックして負荷テストを実施。5.2GHzまでは難なくクリアしてしまった

 あまりにもあっけなく5.2GHzで動作してしまったため、OCに成功している実感がない。そこで、追加テストとしてCINEBENCH R20が完走するかも試してみた。結果はもちろん完走。しかも、しっかりと定格時よりもCPUのスコアが伸びていた。

5.2GHz OC時のスコアはCPUが6707pts、CPU(Single Core)が529ptsという結果に

HWiNFOで各コアの動作クロックをチェックしたところ、全コア5.2GHzで動作していることが確認できた

 定格時は6385ptsだったCPUのスコアが、OC時には6707ptsへと上昇。率でいえば、約5%の性能向上となった。面白いのがCPU(Single Core)の値で、こちらは定格時が541ptsだったのに対し、OC時は529ptsに落ちてしまっていた。これは、ターボブーストやThermal Velocity Boostによる上昇が小さくなったためだと考えられる。

 残念なのが、短時間であれば5.2GHzでもしっかり動作してくれたのだが、5回ほど連続でCINEBENCH R20を実行したところ、フリーズしてしまった。このときのCPU温度がどのくらいなのか気になったので、もう一度CINEBENCH R20を連続実行して温度をチェックしてみたところ、4回実行が終了した時点の最大温度で93度になっていた。さすがに360mmラジエーターを採用しているとはいえ、OC設定では厳しかったようだ。

4回CINEBENCH R20を実行したところ、最大温度が93度になっていた

 簡易設定ではなく、UEFIからの設定で電源周りを含めて細かくチューンアップすれば、5.2GHzでの安定動作どころか、5.3GHz動作も夢ではないだろう。OCを楽しみたい人にとっても、なかなか面白そうなCPUだといえる。

※CPUのオーバークロック設定はメーカー保証対象外の行為です。本稿の記載内容を試してみる場合には、あくまで自身の責任で行なってください。
※本稿を参考にしてオーバークロック動作を試みた結果、何か問題が発生したとしても、メーカーならびに編集部は一切の責任を負いません。

第10世代のハイエンドCPUを安定して動作させたい人なら
迷わず「G-Master Hydro Z490 Extreme」を選びたい!

 最後にOCに挑戦してしまったためCPU温度が高いような印象になってしまったが、定格で動作させる限りは80度まで届かず、10コア/20スレッドであるCore i9-10900Kの熱をしっかりと受け止め、逃がせるだけの実力がある。

 いくら性能が高くても、安定性に欠けていては意味がない。こういったハイエンドCPUを安定して、そして低騒音で使いたいというのであれば、迷わず360mmラジエーターを採用した水冷クーラー搭載の「G-Master Hydro Z490 Extreme」を選んでおきたい。

 多コア化でAMDに後れを取り、悔しい思いをしていたIntel派の人であれば、要チェックのモデルといえるだろう。

(提供:サイコム)

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