このページの本文へ

保育園IoT「ハピクロ」および北九州生活科学センター、HACCPに準拠した飲食店デリバリー向け衛生管理ソリューションの実証実験を開始

株式会社ハピクロ
2020年06月10日

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

株式会社ハピクロ
~IoT技術の活用で、飲食店・消費者ともに安心のデリバリー事業環境を創出し、飲食店の競争力アップへの貢献を目指す~

保育園運営およびIT/IoT導入支援事業を行う株式会社ハピクロ(福岡県北九州市、代表取締役社長:吉田 英啓、以下 ハピクロ)、保健衛生に関する調査研究を行う公益財団法人北九州生活科学センター(福岡県北九州市、理事長:池田 光政、以下 KLSC)は、飲食店のデリバリーサービス向け衛生管理ソリューションサービスを共同開発し、地元デリバリー提供事業者での実証実験を開始しました。 今回の実証実験では、本サービスの事業化を目指しソリューションの効果を検証します。



【事業の背景】



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響の長期化により厚生労働省から「新しい生活様式」が提唱される中、店舗内の食料提供の機会が減った飲食店によるテイクアウトやデリバリーへの新規参入が急増しています。

一方でテイクアウトやデリバリーは、店舗内での飲食と比較して店内での喫食に比較して調理してから喫食までの時間が延長すること、調理後の適切な温度管理が難しいことから、食中毒をはじめとする食品衛生上のリスクが発現しやすい(※1)ビジネスモデルであり、事業者にはより高度な衛生管理が求められます。


また、食品衛生法の改正により、2020年6月より原則すべての食品等事業者はHACCP(※2)に基づいた食品衛生管理が義務化され、猶予期間が終わる2021年5月までに導入に向けた準備が必要になります。しかし、HACCP対応に対する金銭的・人的リソースに余裕がないことなどを主な理由として、HACCP導入企業は41.9%(※3)にとどまり、半数以上の企業が導入途中または未導入の状況です。

※1:「飲食店における持ち帰り・宅配食品の衛生管理等について 」(出典:厚生労働省 薬生食監発 0508 第 2 号 https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000628784.pdf
※2:Hazard Analysis and Critical Control Point。食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようする衛生管理の手法(出典:厚生労働省HP)。
※3:出典:農林水産省食料産業局食品製造課「平成30年度 食品製造業におけるHACCPの導入状況実態調査結果」(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/haccp/attach/pdf/h_toukei-4.pdf

【事業の目的】

食品管理の難易度がより高い上に飲食店側の衛生管理責任が長時間に及ぶデリバリー事業を対象とした、HACCP準拠の食品衛生管理ソシューションの開発・事業化を通じ、
飲食店も消費者も安心してデリバリーを利用できる事業環境の創出
適切な衛生管理を付加価値とした競争力強化、飲食店の収益増への貢献
を目指します。

【事業の概要】

ハピクロが開発済みの食品衛生管理システムをカスタマイズし、HACCPに基づく食品衛生管理が可能なシステムを開発します。なお、カスタマイズに際し必要なHACCPに関する専門知識については、衛生管理の専門家として地域の食の安全・安心の実現を目指す公益法人KLSCの支援を受けます。
また、地元北九州の飲食店向けに弁当等の配達サポートを提供している株式会社河村酒販様(福岡県北九州市、代表取締役 井上 真喜子様)のご協力により実証実験を行い、システム導入によるソシューションの効果を評価します。

<実施体制>


<主な開発ポイント>
IoT技術を活用し、配送用バッグ・ケース内に設置した温度センサーにより、
・バッグ・ケース内の温度を常時自動記録
・温度データを飲食店の管理者、ドライバー、消費者がアプリで共有し
・危険温度帯(食中毒菌の発育至適温度帯である約20℃~50℃)にさらされた時間をチェックできる仕組み。
なお、アプリは注文情報・ドライバーの位置情報も、温度データと併せて確認できる仕様を予定。




【今後の予定】

2020年6月中 株式会社河村酒販様の弁当配達サポートにて、実証実験開始、効果検証
2020年8月頃 ネットスーパーなど小売り業での実証実験開始
2020年度中 製品リリース
まずは北九州市内、福岡県内を中心とした企業での導入を目指す。

【ハピクロ会社概要】

会社名:株式会社ハピクロ
所在地:北九州市八幡西区八千代町3-16
代表者:吉田 英啓
設立:2017年6月
URL:https://hapikuro.com/
事業内容:保育園運営事業、育児支援事業、IT/IoT導入支援事業

【KLSC法人概要】

法人名:公益財団法人 北九州生活科学センター
所在地:福岡県北九州市戸畑区中原新町1番4号
理事長:池田 光政
設立:1970年10月(2012年4月公益財団法人へ移行)
URL:http://www.klsc.or.jp/
事業内容:保健衛生および環境に関する検査、調査、研究、啓発および相談

【お客様からのお問い合わせ先】

株式会社ハピクロ 中田佳孝
e-mail:sales@hapikuro.com

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン