各種ベンチマークをチェック
第10世代CPUと高速NVMe SSD搭載で10万円台、自宅や会社でガッツリ仕事や大学のレポート作成にも十分すぎる性能の15.6型ノートPC
2020年05月01日 11時00分更新
ノートパソコンの選び方は様々だが、15.6型ディスプレーを搭載するモデルは、自宅に据え置きで使えるノートがほしい、といったユーザーにおすすめできる。比較的大画面で作業できるほか、頻繁でなければ持ち運びに対応できる柔軟さも持ち合わせているため、あらゆる用途に対応しやすいことが大きなメリットだ。
今後大学や会社に通うので、仕事やレポートを書くためにパソコンを購入したい、といった新生活向けのマシンとしても適しているだろう。ユニットコムの「STYLE-15FH050-i7-UCSX」(関連記事)(関連記事)は、CPUにインテルのCore i7プロセッサーを搭載しており、まさにそういった需要にマッチするノートパソコンといっていいだろう。10万1178円からと10万円ちょっとで購入できるコストパフォーマンスの高さも魅力となっている。
今回は、STYLE-15FH050-i7-UCSXで各種ベンチマークを実行し、基本的な性能をチェックしていこう。
普段使い、オフィスワークに十分な性能を発揮
まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH」の結果を見ていこう。「CINEBENCH R15」、および最新の「CINEBENCH R20」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測している。
CIENEBENCH R15では、マルチスレッドテストのスコアーが659cb、シングルスレッドテストのスコアーが182cbと、一般的なノートパソコンとしては高めの結果を出せている。本製品が搭載する「Core i7-10510U」は4コア/8スレッドCPUなので、コア数が6を超える近年のデスクトップ向けCPUのような華々しいスコアは出ないが、それでも数世代まえのデスクトップパソコン向けミドルCPUとそん色ないパフォーマンスが出ているのは評価すべきだろう。
CIENEBENCH R20のスコアーは、マルチテストが1473pts、シングルテストが409ptsという結果に。こちらもスコアの傾向としては「CINEBENCH R15」と同じで、ゲームやクリエイティブ系の作業には力不足かもしれないが、普段使いやオフィスワークのような用途で困ることはなさそう、といったところ。
同じくCPU性能を測る3Dレンダリング系のベンチマーク「V-Ray Next Benchmark」の結果も見てみよう。
以前の「V-Ray Benchmark」はレンダリング時間を計測するものだったが、「V-Ray Next Benchmark」は「CINEBENCH」と同じく独自指標での評価を採用している。V-RAY(CPU)テストのスコアーは4664ksamples、V-RAY GPUのスコアーは25mpaths。やはり近年のデスクトップ向けCPUには届かないが、一定水準の性能は出ているといえる。
続いて、ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。STYLE-15FH050-i7-UCSXはM.2タイプのNVMe SSDを搭載しており、従来のSATA SSDよりも高速なデータ転送が可能だ。まずは、SSD専用のベンチマークソフトである「AS SSD Benchmark」の結果から。
シーケンシャルリードが1695MB/秒、シーケンシャルライトが909MB/秒と、読み込み・書き込みともにHDDやSATA接続のSSDを大きく上回る速度を発揮できている。総合スコアーは1845で、一般的なSATA SSDのスコアーが1000程度に留まることを考えれば、おおよそ2倍近くのパフォーマンス評価を得ていることになる。基本的に、データの転送速度で困ることはないといってよさそうだ。
定番の「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果は、上述のAS SSD Benchmarkのときとおおむね変わらない傾向だが、シーケンシャルリードが1808MB/秒、シーケンシャルライトが974MB/秒と、若干だが転送速度が高く出ている。こうした速度計測はアプリごとに若干の差が出ることも珍しくないが、いずれにせよSATA SSDを大きく超えるパフォーマンスを発揮できることには変わりない。
最後に、ウェブブラウジングやビジネスアプリといった一般的な用途での性能を計測する「PCMark 10」の結果だ。
「PCMark 10」の総合スコアーは4154。アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループであるEssensialsでのスコアーは8508、ビジネスアプリ系のテストであるProductivityは7476と非常に優秀な成果が出ているが、デジタルコンテンツ制作に関するテストであるDigital Content Creationのスコアーが3059と一段落ちる結果となった。
コンテンツ制作ではCPU性能はもちろん、高めのGPU性能が求められるため、これだけの差が出ていると思われる。何度か述べているように、クリエイティブ用途ではNVIDIA製などのGPUを搭載した製品を購入すべきだろう。逆に、それ以外の一般的な用途であれば、STYLE-15FH050-i7-UCSXは多くのユーザーの期待に沿える性能を備えているわけだ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | STYLE-15FH050-i7-UCSX |
CPU | Core i7-10510U(1.8~4.9GHz、4コア/8スレッド) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス(CPU内蔵) |
メモリー | DDR4-2666 8GB |
ストレージ | 500GB M.2 NVMe SSD |
ディスプレー | 15.6型 フルHD(1920×1080ドット)、ノングレア |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 2.0×2、USB 3.0、USB 3.1(Type-C)、HDMI出力×1、D-Sub 15ピン出力、ヘッドホンフォン、マイク入力、セキュリティースロット |
内蔵カメラ | 100万画素Webカメラ |
本体サイズ/重量 | およそ幅361×奥行256×高さ32mm/約2.06kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |