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各種ベンチマークで性能をチェック

税別9万円台1kg以下の14型ノートPC、第10世代CPUにNVMeSSD搭載で作業も快適な「STYLE-14FH056-i5-UCDX」

2020年04月08日 14時00分更新

文● 柴田尚 編集●八尋/ASCII

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「STYLE-14FH056-i5-UCDX」

 パソコン工房で販売中の、モバイルノートパソコンとしては大きめな14型ディスプレーを搭載する「STYLE-14FH056-i5-UCDX」。重量は約0.99kgと軽量で、約9.4時間も確保している。それでいて基本構成時の価格は税別9万980円となっている。

 基本構成時の主要な仕様は、CPUがCore i5-10210U(1.60GHz、4コア/8スレッド)、メモリーが8GB(PC4-21300)、ストレージが500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)など。ディスプレーは14型で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)だ。

 これまで、外観や使い勝手について紹介してきた(関連記事)(関連記事)が、今回はベンチマークでその実力を見ていこう。

 まずはSTYLE-14FH056-i5-UCDXの総合力を「PCMark 10」でチェックした。スコアは、総合は「3596」とそれほど高くない数値になっているものの、ソフトウェアの起動やブラウザーの描画速度といった能力を示す「Essential」においては「7763」とかなりの高スコアだ。WordやExcelなどのビジネス系ソフトウェアを稼働させる力を見る「Productivity」も、「5415」とよいスコアになっている。

「PCMark 10」の結果

 3Dグラフィックス機能や画像・動画編集能力をチェックする「Digigal Content Creation」が「3596」なため、そこで総合スコアが減ってしまっているのだろう。とはいえ、STYLE-14FH056-i5-UCDXはモバイルを考慮にいれたノートパソコンであり、GPUはCPU内蔵のものを採用しているため、これはいたしかたのないところ。それに、数値が低めとはいえこれくらいならば画像編集はそれなりにできる。

 CPU単独の性能をチェックする「CINEBENCH R20」では、CPU総合で1272pts、コア単体では425ptsというスコアになった。ベンチ内のランキングを見ると、数年前のハイエンドノート向けCPUと同等程度な様子。Core i5-10210Uは「U」とあるとおり低電圧版であることを考えれば、これは十分な能力かと思われる。

「CINEBENCH R20」の結果

 メインドライブのNVMe対応M.2 SSDのストレージ速度を計測する。使用するのは「CrystalDiskMark 7.0.0」。結果はかなり高い数値であり、ファイルアクセスもサクサク行なえるだろう。

「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果

 グラフィックス性能は、ゲーム系ベンチマークでチェックしてみた。「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」では、設定は画質が「標準品質」、解像度は「1920×1080ドット」、表示設定は「フルスクリーン」で実施したところ、評価は「普通」でスコアが「4014」となった。これを、解像度だけ「1280×720ドット」にすると、評価が「快適」でスコアは「6936」に。最高設定でも動いてはくれるが、どこかの項目を少し下げると快適さが増すだろう。

1920×1080ドット、フルスクリーン、標準品質で計測

1280×720ドットにして計測

 次に、少し重い「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を稼働させてみた。設定は、画質が「標準品質(ノートPC)」、解像度が「1280×720」、表示方法は「フルスクリーン」。この状態で、評価が「やや快適」でスコアは「2562」であった。キャラクターが集合していても安心して遊べるのはこのくらいの設定になるだろう。

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

 3Dグラフィックス機能のみを計測する「3DMark」を走らせるが、「Time Spy」ではスコアが「397」という低めだった。これはCPU内蔵グラフィックスを採用しているからで、モバイルノートを買う人にとってこれは了解ずみであろう。しかし、DirectX 12対応でグラフィックス内蔵CPUなどを対象とする「Night Raid」においては「4340」とそれなりのスコアになった。ゴリゴリの3D機能を使うFPSのようなゲームは厳しいところだが、そうしたタイトルよりライトなMMORPGやちょっとしたブラウザーゲームなら十分に遊べるだろう。

「Time Spy」の結果

「Night Raid」の結果

 最後に、「Bbench」によってバッテリーライフの持ち時間を計ってみる。ベンチ側の設定は、キーストロークを10秒ごと、Web巡回間隔を60秒ごとに。本体側は、輝度は100%で電源モードは「より良いバッテリーライフ」に設定。これでバッテリー残量が5%を切ったら自動的にスリープになるようにした。結果は、「約4時間10分」。カタログスペックより短いが、延々とキーボードを叩き続け各サイトを巡回するというのはなかなかにヘビーな状況なので、「これだけ酷使しても4時間使える!」と考えたほうがいいし、省電力に使えば実際はもう少し長く利用できるだろう。

バッテリーの設定

 ここまで、外観、使い勝手、スペックと3回に分けてSTYLE-14FH056-i5-UCDX紹介してきたが、1kgを切る軽量ぶりながら一般的な作業は快適に行なえることがわかってもらえったと思う。14型という主流なモバイルパソコンよりも少し広い画面なのもポイントが高い。快適な環境を良好なコストパフォーマンスで実現しているので、これからモバイルライフを始めたいという人にはオススメのモデルだ。

試用機の主なスペック
機種名 STYLE-14FH056-i5-UCDX
CPU Core i5-10210U
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
メモリー 8GB
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 14型(1920×1080ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0端子、USB 3.1端子、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、ヘッドフォン出力/マイク入力端子、microSDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅321×奥行216.5×高さ19mm(ゴム足なしでおよそ16.5mm)/約0.99kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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