Grade1昇格目前でまさかの失速!?
猫たちに襲い掛かるプレッシャー
しかし、昨年のPJS Season2 Phase2 Grade2では、直前までGarde1昇格が確実視されていながら最終日に失速、Grade2に残留したという苦い思い出がある。このトラウマを克服するためにも、なんとかポイントを重ねてGrade1昇格を手にしたいところだ。
インタビューをしたのがこのDay3直前のタイミング。この時はスポンサーの手前もあったし、なにより自分たちを鼓舞する意味もあったのだろう。「100% Grade1へ昇格します」(kanarian選手)とキッパリ宣言していた。
しかし悪夢は再び訪れつつあった。そもそも今シーズンのGrade2は、「いろはにぽぺと侍ゲーミング」が頭一つ飛び抜けていたものの、2位以下が大接戦。最終のRound15を残した時点で、CCCはなんと総合7位にまで後退してしまっていた。とはいえ、昇格ラインとなる4位との差はたったの6ポイント。10ポイント差以内が昇格の可能性があるとするなら、なんと10位までがその圏内に入るという混戦状態だ。
最終日で失速して昇格を逃す……この状態でそんな考えが頭をよぎらないわけがない。しっかりとポジションを確保しつつメンバーを集結し、なんとかキルポイントを稼いで昇格圏内へと昇りたいと考えてしまうだろう。
しかし、CCCが最終ラウンドでとったのは、いつも通り散開しての面での制圧だ。牽制しつつも遭遇した敵はしっかりと排除し、冷静に行動。「ShinoBee Gaming」が大暴れで多くのチームを食い荒らしていたのとは対照的に、足元を固めるようなしっかりとしたゲーム展開だ。
残り4チームとなったところで生存人数は9。kamitas選手が回り込み、若干飛び出す形となっている。この時点でもエリア全体を囲むように広く陣地を確保できているのは、唯一4人全員が生存しているチームだからだ。
「HANAGUMI STRELITZIA」へとkamitas選手が肉薄している裏では、機をうかがうENIGMA Rahxephonの残り2名をcoolit選手とmorimori選手がしっかりとキル。最後はkamitas選手がHANAGUMI STRELITZIAをキッチリ仕留め、今シーズン初の、そして待望のドン勝となった。
ちなみに前半暴れまくったShinoBee Gamingは17キルを獲得し、なんとこのラウンド1位。ドン勝をとったCCCが2位という、なかなかみられない順位となっていた。しかもShinoBee Gamingはこのラウンドのポイントを加え、総合順位も13位から一気に4位にまで駆け上がっているのだから驚きだ。そう、13位から一転してGrade1への昇格を決めたのだ。
それだけに、この大混戦のRound15をまだ見ていないという人は、ぜひ見てもらいたい。かなり面白い一戦となっている。
次の目標はGrade1のトップとなり世界大会へ出場すること
最終ラウンドまでハラハラしてしまったものの、終わってみれば有言実行。しかもドン勝で昇格を決めるという華のあるものとなっていた。しかし、目的はGrade1昇格ではなく、Grade1へ昇格したうえで世界大会への切符を手にすることだ。
実は、通常のシーズンであればPhase1、Phase2通しての成績上位2チームが世界大会に参加することになるのだが、このPJS Season5だけは変則的で、Phase1、Phase2それぞれの1位が参加となる。つまり、PJS Season5 Phase1でGrade1へと昇格を決めたCCCでも、Phase2でトップを取れば世界大会へと行けることになる。
もちろん、強豪ひしめくGrade1でトップとなるのは簡単ではないが、可能性はゼロではないだろう。ゲーミングハウス垂れ流し配信で日々の活動を見守りつつ、“猫”たちが世界に羽ばたくその日を応援していきたい。
(提供:サイコム)