メドピアは3月13日、同社が運営する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」において、医師会員とMR(医薬情報担当者)の双方向リモートコミュニケーションツール「MedPeer Talk β版」の提供を開始すると発表した。
MedPeer Talk β版は、MedPeer会員と製薬企業のMRとの双方向型リモートコミュニケーションツール。MRは、MedPeer内の「Web講演会」で演者の説明内容の補足や参考情報の提供、医師の質問に対して1対1のチャットでタイムリーにフォローができる。これにより、MRは直接訪問できない状況においても、迅速かつ効率的な情報提供の機会を確保できるという。
近年、病院によるMRの訪問制限が厳格化されたことなどにより、製薬企業にとってMRによる情報提供の機会を確保することがより重要になっている。そのような中、製薬企業は映像・音声や資料を使いインターネット上で講演するWeb講演会を通じて情報提供の機会を増やしており、今では医師にとっても重要な情報取得の機会となっているという。
現在、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、MR活動の自粛が相次いでおり、通常の訪問はもとより、MRと複数の医師が集まり共に聴講する「集合視聴」による情報の提供も難しくなってきているという。他方、MedPeer医師会員向けに実施した調査によると、新型コロナウイルス流行下であっても製薬企業からの継続的な情報提供を求めている医師が7割を超え、MRによる継続的な情報提供を実施するソリューションの必要性が高まっている
それらを背景に、同社はWeb講演会上に医師とMRをオンラインで繋ぐチャットスペースを設け、従来は対面で実施していたMRと医師のコミュニケーションをオンライン上で完結できるサービスの提供を開始。これにより、MRが医師を訪問できない状況においても、これまでと同様、Web講演会を通じた継続的な情報提供が可能になるとしている。