サイボウズは3月11日、新型コロナウイルス感染症対策に関する情報を集約する基盤として、同社の業務アプリ開発プラットフォーム「kintone」を、神奈川県に無償提供していると発表した。
サイボウズ 災害支援プログラムに含まれる「サイボウズ災害支援ライセンス」で提供しているとのこと。
神奈川県新型コロナウイルス感染症対策本部では、kintoneを情報集約、情報共有、モニタリング基盤(Corona Monitoring Board Kanagawa)として活用しているという。
県内病院の診療状況をはじめ、帰国者・接触者相談センターからの情報や感染患者数・PCR検査数など、組織ごとに持っていた情報をkintone上に集約することで、県庁内はもちろんリモートワーク中の職員とも分担しながら作業を進めることが可能になり、大幅に生産性を高めることができたとしている。
kintoneで収集した一部公開可能な情報は、東京都のオープンデータを活用した「神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策サイト」に公開している。これにより県民は、医療機関の状況や県内の最新感染動向を把握できるようになっているとのこと。
サイボウズ災害支援チームは、これらの情報収集と共有の仕組みが、そのほかの自治体で活用され、新型コロナウイルス感染症対策の情報を必要としている全国各地に迅速に届くよう協力していくという。