格安SIMはオトクだとわかっていても
実際に使ってみないとどんなものかはわからない
格安SIMには興味があるけれども、自分のスマホでうまく使えるのか、設定できるのか、サービスがどんなものか、エリアはどうなのか、よくわからないという人は少なくないはず。サイト上のマニュアルなどを見れば、決して難しくはないのだが、実際に体験していない状態では無理もない。
そんな格安SIM未体験者に便利なサービスが、最近始まったHISモバイルの「お試しSIM」。データ通信のみで4日間に限られるものの、格安SIMが実際に自宅に送られてきて、無料で使うことができる。今回実際に1ユーザーとして取り寄せて、試してみた。
格安SIMに完全に乗り替える前に
自分で使いこなせられるか試せるというのも便利
まず詳しい申込方法は、HISモバイルのサイトをチェックいただきたいが(https://his-mobile.com/)、サイト上からダウンロードできる申込書に必要事項を記入し、指定の窓口に送信するだけ。数日後にSIMが送られてきた。
用意されているのは、ドコモ回線版とソフトバンク回線版の両方で、今回は前者を選択した。ドコモ回線版のSIMを利用するには、SIMフリースマホ、もしくはドコモが販売している端末であればそのまま利用できるが、au/ソフトバンクの端末の場合はSIMロックが必要となる。
実際に利用するには、スマホのSIMスロットにSIMを装着した後で、APNと呼ばれる接続先情報を入力する(Androidスマホの場合)。端末によって、若干項目名に違いもあるが、「設定」メニューから「ネットワーク」などを選択し、その中の「アクセスポイント名」に進むといいはず。
iPhone/iPadの場合は、「プロファイル」と呼ばれるファイルをダウンロードして設定するので、iPhone/iPadのSafariでHISモバイル内のページ(https://his-mobile.com/support/setting)にアクセス。プロファイルをダウンロード後に「設定」→「一般」→「プロファイル」と進んで(iOS 13の場合)、先ほどダウンロードしたプロファイルをインストールすると完了する。
今回の「お試しSIM」は前述のようにデータ通信のみで、1日の通信量は200MBで、4日間利用できる。こう書くと通信量は少ないようにも感じるが、SNSやウェブ中心であれば、必ずしも使い切れないほどの量。たとえ使い切ったとしても低速状態(128kbps)で通信可能である。
通信速度もテストしてみたが、昼休みや帰宅時間などの混雑時間帯は2~3Mbps程度だが、スマホで使う分には遅さを感じることはさほどない水準。夜中などは非常に快適だった。エリアについてもドコモまたはソフトバンクからネットワークを借りているため、実はその両キャリアと同等。基本的に困る場面はほぼ無いはずだ。
なお、HISモバイルの現行プランは「ビタッ!プラン」というもので、月100MB/2GB/5GB/10GB/15GB/30GBと使った分だけの料金となっている。100MBまでとほとんど使わない月なら、データ専用SIMで税抜月180円。本格的に乗り替えるのはもちろん、障害発生時の予備用などの使い方も考えられる。「お試しSIM」で格安SIMがどんなものか試した上で検討してみてはどうだろうか。