寝る前にちょっとだけ……が危ない!
寝る前のスマートフォンが習慣になっている人はいないだろうか。テレビや据え置きのゲーム機と異なる点は、ベッドの中で、いくらでもスクロールし続けられることだ。ついついやめどきを見失ってしまうことも多いだろう。
とくに、幼い頃からスマホやタブレットの利用が当たり前になっている現在では、10代の若い人たちにとって就寝時にデバイスを部屋に持ち込むことは当たり前かもしれない。それによって、睡眠不足が引き起こされる可能性があることは、想像に難くない。
子供にとって安全なメディアの支援に取り組んでいるアメリカのNPO、「コモン・センス・メディア」の調査によると、10代の3分の1が、携帯電話を持ってベッドに入るという。それらの子供の3分の1以上、および親の4分の1以上が、少なくとも1晩に1回は目を覚まし、ソーシャルメディアをチェックするか、通知に応答することを認めている。
上記の同じ調査で、10代の39%が、「両親が携帯電話で過ごす時間が長すぎる」と答えている点にも注目したい。スマホによる睡眠不足は、子供の世代だけではなく、親にとっても深刻な問題といえる。この手の問題は、子供に問題があると思われがちかもしれない。しかし、若い世代は、大人たちの“スマホ依存”を見抜いているのだ。