ユーザーネームと利用状況が紐づいていると……
匿名で利用していたはずの違法サイトから個人情報が流出!?
2019年12月05日 07時00分更新
・違法サイトに匿名でユーザー登録して楽しむ人たちは少なくない。
・しかしそのサイトの運営管理がずさんだと、ユーザーネームと個人情報が紐づいて個人を特定されてしまう恐れも。
・違法サイトには近づかない&匿名を過度に信頼するのはNG。
違法サイトに匿名で会員登録して楽しんでいたら……
違法にコピーした漫画やドラマを著作権者に無断で公開している海賊版サイト。国内では巨大海賊版サイトの運営者とみられる人物が逮捕されたばかりですが、海外にはまだまだ多くの海賊版サイトが残っており、未だ人気を博しています。
そしてそれらのなかにはユーザー登録することで、利便性の向上、動画の違法共有(アップロード/ダウンロード)、そしてその共有履歴が確認できたりする権利が付与されるサイトも少なくありません。本名を入力する必要はないので適当なユーザーネームで登録し、違法と知りながらも匿名性の陰に隠れて作品を楽しんでいる人たちは多いようです。
とはいえ、その匿名性がいつも万全とは限りません。
じつはユーザーネームと個人情報が紐づいていた!
実際、とある海賊版サイトでは内部データが閲覧できる状態になっており、しかもユーザー登録の際に使ったメールアドレス、海賊版サイトの使用履歴、スマートフォンの位置情報などが、ユーザーネームと紐づいたかたちで保存されていました。
つまり、個人がある程度特定できてしまう情報の塊が公開されていたと言ってよいでしょう。もし、悪意ある人たちがその海賊版サイトの内部データをコピーしていたら、特定できた個人に対して、「映像作品を海賊版サイトに提供した事実や、海賊版サイトの使用履歴をバラされたくなかったら……」と脅迫行為に及ぶ可能性も否定できません。
対策は、違法なサイトを利用しないのはもちろんのこと、匿名をうたっていてもWebサービス側の管理がずさんだった場合、たやすく身元が判明してしまうことも覚えておきましょう。『万が一、学校や勤務先に知られたらクビになるかも』と思うような場所には極力近づかないことが安全の第一歩です。

この連載の記事
-
第99回
sponsored
スマホに直接届くショートメッセージは「警告・報酬・緊急」に要注意 -
第98回
sponsored
偶然出会った友人から暗号資産投資のお誘いが……財産を根こそぎ奪う詐欺の恐怖 -
第97回
sponsored
秋から年末年始の時期は「安売りセール」に便乗した詐欺にご注意を! -
第96回
sponsored
あなたを騙す「危ないURL」が動画サイトで増殖中! ウイルス感染の恐れも -
第95回
sponsored
突然ウイルス感染報告と電話番号が! それは偽警告です -
第94回
sponsored
診断系サービスは楽しいけれど……SNS乗っ取りに注意 -
第93回
sponsored
インフラ会社を装ったサイバー攻撃はAndroidスマホと日本人が標的だった! -
第92回
sponsored
意外!? 高齢者もアダルト情報のワンクリック詐欺に注意 -
第91回
sponsored
偽の『dカード』利用停止メールに要注意。クレカを乗っ取られる恐れあり -
第90回
sponsored
詐欺に私たちがコロっと騙されてしまう理由は3つのKにアリ! -
第89回
sponsored
Wi-Fiは「鍵マーク」付を選んで使いましょう! 安全に通信できます - この連載の一覧へ