WQHDの高画質PCゲームは楽々動作
VRタイトルも滑らかに動かせる
気になる実際の性能について、ベンチマークで見ていこう。
わかりやすい指標として、まずは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果を見てみる。描画負荷が最も大きくなる「最高品質」プリセットを指定し、フルHDとWQHD、4Kでテストを実施した。スコアが7000を超えれば、「とても快適」と判定される。
結果としては、フルHDとWQHDではスコアが1万を超えており余裕をもってプレイできる。4K解像度では6941とギリギリ7000を超えなかったが、快適にプレイできるレベルにあるといってよさそうだ。
定番のCPUベンチマークソフト「CINEBENCH R20」と、「3DMark」のテストも実施した。3D MarkはWQHD解像度でDirectX 11で動作する「Fire Strike Extreme」とDirectX 12で動作する「Time Spy」でのテストを実施している。
いずれもCore i7-9700KとGeForce RTX2070を搭載したハイエンドのゲーミングPCとして、しっかりと性能を引き出せていることを確認できる。
たとえば、Fire Strike ExtremeとTime Spyは、いずれもグラフィックステスト1が50fpsを超えている。ゲームによっては負荷が異なるため、この数値を下回る場合もあるだろうが、フルHDなら大抵のゲームが60fps以上で、WQHDでもゲームによっては60fpsに近い動作で快適に遊べることが分かる。
VRコンテンツ向けのベンチマークテストVR Markも実施した。
以前のVR機器を対象としたOrange Roomは負荷が軽すぎてスコアーもフレームレートも頭打ちするほどの性能を見せた。DirectX 12環境で負荷の高いCyan Roomも平均毎秒188フレームと、処理性能にかなりの余裕がある。数世代後のVR環境を想定したBlue Roomは、そもそも現時点で目安となる5000スコアを超えられる一般向け製品がないなか、十分検討したスコアーとなった。
ベンチマークからは、WQHD解像度からタイトルによっては4K解像度でもPCゲームを楽しめるほか、現行のVRコンテンツを十分に楽しめる高い性能を実現していることがわかる。