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データセンターの各コンピューティングが自律的に分散と集中する次世代のデータセンターのありかた

さくら、分散OSと仮想化技術に関する共同研究をはこだて未来大学と開始

2019年10月25日 17時25分更新

文● ASCII

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 さくらインターネットは10月23日、さくらインターネット研究所と公立大学法人公立はこだて未来大学と共同で「超個体型データセンターの実現」に向けた研究を開始したと発表。

 近年のスマホやIoT機器のアプリケーションは端末単体での動作ではなく、演算処理やデータ保管を大規模データセンターに任せる構成が一般的になっている。しかし今後さらに端末機器の台数が増加することでデータセンターへの要求(処理能力や応答遅延速度、セキュリティー確保など)が激化することが予想され、それらの要求に応える新しいデータセンターのありかたについての提案と実現が必要になってくると考えられるという。

 さくらインターネット研究所では、こうした課題を解決するべく、生物の集団的特性として知られる超個体をヒントに、大規模データセンターやユーザーの近くに分散して配置した中小規模のデータセンターの各コンピューティングが自律的に分散と集中のハイブリッド構造をとるようなシステムを持つデータセンター(超個体型データセンター)を実現するための研究に取り組んでいる。 

 一方、公立はこだて未来大学システムソフトウエア研究室(松原克弥研究室)では、クラウドコンピューティングを支えるVMやコンテナなどの仮想化技術に関する研究開発を軸にしてネットワークシステムなどのシステムソフトウエア全般に関する幅広い研究テーマを扱っている。

 両者は超個体型データセンターの実現に向けて、自律分散するコンピューター群を抽象化するための分散OS、および仮想化技術に関する共同研究を開始。研究成果の経過報告に関しては2020年3月頃に開催する共同研究イベントにて発表する予定。

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