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さとうなおきの「週刊アジュール」 第119回

Windows Virtual DesktopがGAに/無料アカウントで利用できるCognitive Servicesが12個追加

Azure Cosmos DBの組み込みJupyterノートブックがGAに

2019年10月25日 11時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2019年9月29日~2019年10月5日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Windows Virtual Desktop:GA

 Windows Virtual Desktopは、Azure上で動作する仮想デスクトップサービスです。

 3月にパブリックプレビューになっていたWindows Virtual Desktopが、GA(一般提供)になりました。

 なお、デスクトップやアプリを実行するVMは、東日本、西日本を含むすべてのAzureリージョンに作成可能ですが、現時点では、サービスのメタデータは米国のAzureリージョンに格納されています

Azure Content Delivery Network:SNI

 Azure Content Delivery Network(Azure CDN)は、世界中のユーザーへのコンテンツ配信を高速化するCDNサービスです。

 Azure CDN Standard from Verizon、Azure CDN Premium from Verizonで、TLS接続時に厳密なSNI(Server Name Indication)が適用されるようになります。SNIを使用せずにTLS接続を確立しようとするクライアントには、エラーが返されるようになります。

Azure Front Door Service:キャンペーン料金

 Azure Front Door Serviceは、グローバルなウェブアプリケーションを高速に配信するためのセキュアでスケーラブルなエントリポイントを提供するサービスです。

 Azure Front Door Serviceで、11月30日までデータ転送のキャンペーン料金が提供され、AzureサービスとAzure Front Door Serviceとの間のすべてのデータ転送が無料になります。

Azure Data Share:Azure SQL Database/Data Warehouseの共有

 Azure Data Shareは、サードパーティの組織とデータを安全に共有するためのサービスです。Azure Data Shareは、現在プレビュー中です。

 7月にパブリックプレビューになっていたAzure Data Shareで、これまでサポートされていたAzure Blob Storage、Azure Data Lake Storageの共有に加えて、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouseのスナップショットベースの共有がサポートされました。

Azure Security Center:アダプティブアプリケーション制御のルール管理

 Azure Security Centerは、Azureリソースのセキュリティの可視化と制御を行うサービスです。

 Azure Security Centerの「アダプティブアプリケーション制御」(適応型アプリケーション制御)は、ホワイトリスト規則を使って、VM上のアプリケーションをマルウェアなどから保護します。

 今回、アダプティブアプリケーション制御を使用したVMのルール管理エクスペリエンスが改善されました。ルール管理に関する全般的な改善に加え、新しいルールを追加するときにどのファイルの種類を保護するかを制御できるようになります。

Azure Security Centerのアダプティブアプリケーション制御

Azure Monitor:容量予約価格モデル

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 Azure Monitorの一機能であるAzure Monitor Logs(旧称Azure Log Analytics)は、Azureやオンプレミス環境のリソースのログを収集、分析するサービスです。

 11月1日から、Azure Monitor Logs(Log Analytics)の新しい容量予約価格モデルが利用可能になります。この新しいモデルでは、日あたりのデータインジェスト量の容量レベルに基づいた固定料金を支払います。これまでの従量課金制料金に比べて最大25%の割引が適用されます。

Azure Cost Management:9月のアップデート

 Azure Cost Managementは、マルチクラウド環境での使用料金の管理、監視、最適化のためのサービスです。

 8月のアップデートに続いて、Azure Cost Managementの9月のアップデートがまとめられています。新しい「請求詳細」ビュー、カスタマイズされたビューの共有などの新機能があります。

Azure Cost Managementの「請求詳細」ビュー

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