まずは観覧チケット詐欺に注意
大規模スポーツイベントの裏で世界中のハッカーが集う「サイバー攻撃選手権」開催!?
2019年10月19日 07時00分更新
・大規模スポーツイベントはたびたびサイバー攻撃の標的になってきました。
・皆さんの身近では観覧チケット詐欺がすでに始まっています。
・対策は簡単。メール・SMSなどでの抽選・購入の勧誘はすべて偽物と思ったほうがいいでしょう。
大イベントを標的にする悪意ある人たち
2020年夏、日本は世界中の悪意ある人たちからインターネット越しに攻撃を受けるかもしれません。標的は、強豪アスリートたちが集う大規模スポーツイベントです。
じつは、大規模スポーツイベントは毎回、サイバー攻撃を受けています。これは、多くの人と金銭が動く大イベントへの攻撃を成功させることで自らの腕を誇示したり、大金をせしめようとする人たちが集中するためです。実際、2018年に平昌で開催された際は「Olympic Destroyer」と名付けられたウイルスによってプレスセンターの機能や公式Webサイトに被害が出ました。そのほか2016年のリオデジャネイロでは大会期間中とその前後に数千万回、2012年のロンドンではじつに2億件もの攻撃が観測されたとのこと。
ですから今回も、世界の目が日本に集まる機会を狙って、悪意ある人たちがさまざまな攻撃を仕掛けてくる可能性が高いのです。
チケット当選詐欺に注意
スマートフォンを利用している私たちに最も身近な攻撃は、各種競技の観覧チケットに関する詐欺でしょう。
去る6月20日から7月2日にかけて最初のチケット予約と抽選、購入手続きが行われました。チケット予約に際して登録されたIDの数は約750万、そして購入されたチケット枚数は300万枚以上にも上りました。野球・体操など人気競技は高い倍率となったようです。
抽選に落選し、チケットが入手できず残念に思っている方がいるかもしれませんが、そんなあなたを狙って悪意ある人たちはもう動き出しています。その方法はフィッシング(偽Webサイト)詐欺。すでに、チケット抽選の権利をもらえるなどと書かれているSMSには要注意です。SMSに記されているURLに飛ぶとそこは偽の抽選サイトで、住所や電話番号、プリペイドカード番号などの入力を求められますが、当然チケットは手に入らず、あなたの個人情報だけが盗まれてしまいます。
対策は、他のフィッシング詐欺同様、公式の情報をきちんと確認すること。そして幸いにも公式のウェブサイトには詳細なチケット購入ガイドが作成されています。ここに記載されている以外の方法では入手できませんので、チケット購入・抽選を勧誘するようなSMSやメール、電話はすべて詐欺と考えたほうがいいでしょう。
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