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Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2060を搭載

第3世代Ryzenで15万円台の高コスパゲーミングPC、R6SやApex Legensも快適

2019年10月17日 09時00分更新

文● 八尋/ASCII

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「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」

 ゲームを快適に遊べるゲーミングパソコンがほしいけど、なるべく価格は抑えたい。そういった場合、最近だと高い確率で選択肢に入ってくるのが、AMD Ryzenだ。中でも、ゲームをするうえでコスパもパフォーマンスも譲りたくない人にオススメしたいのが、Ryzen 7 3700Xだ。

Ryzen 7 3700X採用で性能とコスパのバランスがとてもいい1台

Ryzen 7 3700XとGeForce RTX 2060を搭載

 ユニットコムが販売するゲーミングブランド「iiyama LEVEL∞」の「LEVEL-M0B4-R73X-ROR」は、そんなRyzen 7 3700Xと、GeForce RTX 2060を搭載し、15万678円からとゲーミングパソコンの中ではお手頃な部類に入る価格で購入できるゲーミングミニタワーパソコンだ。

 メモリーは8GBで、ストレージは240GB SSD、1TB HDDという構成。もし予算に余裕があれば、メモリーを16GB(8GB×2)にしておきたいところ。こちらは+4980円で可能なので、できれば強化することをオススメしたい。加えて、ゲームのデータをSSDに入れたいのであれば、240GB SSDは心もとない。こちらも余裕があれば、+2980円で500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)、もしくは+3980円で500GB SSD(Samusung 860 EVO)にできるので、オススメだ。

 この2つを強化しても、予算は15万円台でおさまるので、もし後からメモリーやストレージを追加するのが不安という人は、なるべくBTOカスタマイズで強化しておこう。もちろん、メモリーは最大64GBまで強化できるほか、SSDやHDDも強化/追加できる拡張性があるので、予算と用途を考えて強化するといいだろう。今回は、ベーシックに標準モデルを試すことができたので、こちらの性能をベースに強化ポイントを考えてみてほしい。

CrystalDiskMarkの結果では、HDDの速度は標準的だがゲームプレーでは遅いため、2ndストレージもSSDに強化するといいだろう。余裕があれば1stストレージのSSDをM.2にしたいところだ。左がSSD、右がHDDの結果

 まずは気になるRyzen 7 3700Xの性能を、CGのレンダリング性能から独自のスコアを算出するベンチマークソフト「CINEBENCH R15」でチェックした。

「CINEBENCH R15」

 CINEBENCH R15は、CPUが2090cb、CPU(Single Core)が172cbとなった。CPU以外の性能は異なるので参考程度ではあるが、CPUの結果はCore i9-9900Kとほぼ同じくらいのスコアで、さすがは8コア/16スレッドといったところ。加えて、Single Coreも以前まではインテルCPUが圧倒的に強かったが、Ryzen 7 3700Xではその背中が見える、もしくは並ぶ性能にはなってきている。

 続いて、グラフィックス性能を計測するために、3DMarkをチェック。結果は、Time Spyが7385、Port Royalが3971、Fire Strike Ultraが4144、Fire Strike Extremeが8396という結果になった。フルHDでのゲームプレイはほぼ問題なさそうだが、4Kではタイトルを選びそうだ。これはリアルタイムレイトレーシングをオンにしてのプレーでも同じことがいえるだろう。

Time Spyの結果

Port Royal

Fire Strike Ultra

Fire Strike Extreme

 では、実際のゲーミング性能もチェックしていこう。今回フレームレートを計測したのは、「レインボーシックス シージ」と「Apex Legends」の2タイトルだ。

 レインボーシックス シージは新しくなった「運河」でテロハントをプレーしたときのフレームレートをチェックした。結果は、設定が最高の場合でも平均が170fps、最高が232fps、最小が127fpsで、最小フレームレートでも120fpsを超える結果となった。レインボーシックス シージであれば、144Hzのリフレッシュレートに対応するディスプレーでも快適に遊ぶことができるだろう。

レインボーシックス シージのフレームレート計測結果

 Apex Legendsは、テクスチャストリーミング割り当てを高(VRAM:4GB)、テクスチャフィルタリングを異方性16X、アンビエントオクルージョン品質を高に設定してチェック。こちらは、平均が127fps、最大が148fps、最小が108fpsとなった。Apex Legendsでも少し設定を下げれば、高フレームレートをキープしてプレーできるだろう。

 LEVEL-M0B4-R73X-RORは、PCゲームを遊びたいけど、ハイエンドなマシンは予算的に手が届かないという人にオススメの、コスパと性能のバランスがいい1台となっている。レインボーシックス シージなどの人気タイトルもしっかり快適に遊べるので、PC版入門機にも最適だ。これからPCゲームを始めたいという人は、LEVEL-M0B4-R73X-RORをチェックしてみてはいかがだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 LEVEL-M0B4-R73X-ROR [Windows 10 Home]
CPU Ryzen 7 3700X
グラフィックス GeForce RTX 2060
メモリー 8GB
ストレージ 240GB SSD+1TB HDD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1端子×2、USB 3.0端子×6、HDMI出力、DisplayPort×3、アナログ2ch(ライン出力、ライン入力、マイク入力)、PS/2コネクタ
サイズ およそ幅190×奥行410×高さ356mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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