触ってみて実感、本当に持ち運べると思える15.6型
15.6型ノートPCをモバイルできる時代に、ほぼ1kgの「dynbaook Z8」がスゴイ
2019年10月12日 09時00分更新
持ち運ぶモバイルノートパソコンの利点は、薄くて軽く、しかも長時間駆動だが、その反面ディスプレーが小型で作業領域が狭いことにある。外出先で仕事する分には十分だが、会社や自宅で使う場合はどうしても別途ディスプレーを用意したくなる。
しかし、Dynabookから15.6型のディスプレーを搭載しつつ重さ約1.399kg、厚さ約17.6mmという薄型軽量ノートパソコン「dynabook Z8」(ウェブ直販モデルは「dynabook ZZ75/L」)が登場した。15.6型ノートパソコンも最近は光学式ドライブを搭載せずに薄型軽量化を目指したモデルが出始めているが、dynabook Z8もその1つ。その中でも、本当にモバイルできる15.6型なのでは? と期待している1台だ。今回は、dynabook Z8の外観について紹介する。
触ってみて実感、本当に持ち運べると思える15.6型
dynabook Z8のサイズは、およそ幅359.0×奥行250.0×高さ17.6mm。これは少し前の14型ノートよりわずかに大きいくらいのフットプリントで、厚さに関してはdynabook Z8のほうが薄く感じる。重さ約1.399kgというのも相まって、ひょいと片手で持ち上げられるのに驚いた。普段使用しているリュックにもすっぽりと入り、これなら15.6型だけど本当に持ち運ぶモバイルマシンとして使えると思える薄さ軽さだ。
今回試用したのは、本体カラーにオニキスブルーを採用しているモデル。ブルーとあるが、どちらかというと青が少し入ったグレーというイメージ。鋭角でスタイリッシュなボディーで、オフィスでも自宅でも外出先でも使いたくなる上品で大人なデザインだ。
また、dynabook Z8は、耐性にすぐれたマグネシウム合金を採用し、第三者認証機関「TÜV(テュフ・ラインランド・ジャパン)」による立ち合いテストも実施。面加圧200kgf、落下76cm、防滴30cc/3分などのテストを実施しているほか、製品に温度や湿度などでストレスを加え、短期間で数年後のPCの状態を再現して強度面の弱点を特定する「HALT試験」も行なっている。
さらに、落下/温度変化/粉じん/湿度/高度/振動/高温/衝撃/低温/太陽光照射に対する耐性を測定するMIL規格準拠試験10項目もクリアしている。モバイルを考慮して堅牢性にこだわっているのもうれしいポイントだ。
大きな画面で作業できる15.6型ディスプレーは、ノングレアで目が疲れにくい
ディスプレーは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。IGZO液晶を採用し、ノングレアのため目が疲れにくく長時間仕事する人にはありがたい仕様になっている。高輝度のIGZOパネルにより、野外でも作業しやすいのは、持ち運べるマシンとしてはうれしい点だ。
4KディスプレーでOLEDといったマシンも増えてきているが、ビジネスに関してはグレア液晶ではないほうがいいし、4KよりフルHDのほうがよかったりすることもある。dynabook Z8は自宅でも存分に使えるが、どちらかというとビジネスをこなす1台にオススメしたい1台だと感じた。
また、14型より少し大きいフットプリントと紹介したが、これは狭額ベゼルを採用している点が大きい。欲をいえばもう少し上下のベゼルが狭ければもっと小型化できたのかなとは思うが、しっかり上部にウェブカメラを内蔵していることを考えれば、仕方ないことかもしれない。
さすがはDynabookといえる打鍵感良好なキーボードだが、少し小さめ
dynabook Z8のキーボードは、キーピッチ19mm、キーストローク1.5mmで、アイソレーションタイプとなっている。従来機種同様キートップに0.2mmのへこみがあり、指がかかりやすくなっているのもポイント。加えて、テンキーなしタイプなので、普段13.3型ノートパソコンを使っている私としてはすぐに慣れることができた。打鍵感も良好なほか、タイプ音も静かで、静かなカフェなどでも周囲を気にせず使用できる。
エンターキーの大きさもしっかりと確保されており、ブラインドタッチもすぐにできる。ただ、これだけのフットプリントがあれば、もう少しキーボードは大きくてもよかったなとは感じた。
HDMIはしっかり搭載! ただ、SDカードスロットがほしかった……
インターフェースは、本体左側にUSB 3.0端子×2、マイク入力/ヘッドフォン出力端子、右側にmicorSDカードスロット、hunderbolt 3(USB PD対応、電源コネクタ兼用)×2、HDMI出力端子を備えている。
HDMI出力端子は、最大3840×2160ドットまでの出力に対応しているため、4Kディスプレーと接続すれば4Kでの映像なども楽しめる。薄型ノートパソコンとしては充実したインターフェースではあるが、取材などで撮影した写真を取り込むために、micorSDカードスロットではなくSDカードスロットがほしかったとは正直思う。ただ、これは変換アダプターなどで対処できるため、そこまでは困らない。
そのほか、無線LANはWi-Fi6(IEEE 802.11ax)に対応している点にも注目。実行スループットは約9.6Gbpsとなり、高速なWi-Fi通信が可能となっている。加えて、5GHz帯と2.4GHz帯を交互に組み合わせた通信も行えるので、より安定した通信ができる。
会社や自宅以外でも大画面で作業したい人にオススメしたい
dynabook Z8は、薄型軽量化してきた15.6型ノートパソコンの中でも、モバイルマシンとして使えると思った数少ない1台だ。Dynabookとしても、薄型軽量だけでなく、堅牢性や外でも視認性の高いIGZO液晶など、持ち運ぶ用途として使ってもらうための作り込みを行なっていると思えるので、モバイルマシンでも広い作業領域で仕事がしたいという人にとっては、dynabook Z8は有力候補になるだろう。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-8565U(1.8GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD+32GB Optaneメモリー |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、IGZOパネル |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×2、Thunderbolt 3端子×2、HDMI出力、microSDカードスロット、マイク入力/ヘッドフォン出力端子 |
サイズ/重量 | およそ幅359.0×奥行250.0×高さ17.6mm/約1.399kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
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東芝製ノート共通の注目ポイントとして紹介しておきたいのが、その価格。「dynabook Z8」のウェブ直販モデル「dynabook Z8」の場合、Dynabook Directの直販価格は17万3800円からなのだが、Room dynabookID会員価格は15万4880円(10月11日現在)からとなっている。1TB SSD+32GB Optaneメモリー搭載モデルは、21万980円から購入可能だ。
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