壁際に置いても大画面で見られる超短焦点モデルも
エプソン、FHD液晶で4K映像を投影できる「4Kエンハンスメントテクノロジー」搭載の新プロジェクター
2019年10月02日 11時00分更新
エプソン販売は10月2日、ホームプロジェクターの新製品、「EH-TW7100」「EH-TW7000」「EH-LS500」の3機種を発売すると発表した。
市場想定価格は、EH-TW7100が税別19万円台後半、EH-TW7000が税別16万円台後半、EH-LS500が税別29万円台後半。
今回発売するホームプロジェクター3機種は、「4Kエンハンスメントテクノロジー」を採用し、4K(3840×2160ドット)相当の映像を表示できるモデル。
4Kエンハンスメントテクノロジーとは、1画素を斜めに0.5画素シフトさせることで、縦横の解像度を2倍にし、フルHD(1920×1080ドット)の画素数の液晶パネルを使いながらも、4K相当の映像を表現できるという。
フルHDの液晶ディスプレーは、4Kのディスプレーよりもパネル内の配線が少なく、光をより多く通すことが可能とのこと。3LCD方式と組み合わせ、より明るく色鮮やかな映像を実現できるとしている。
HDR10・HLGにも対応しており、16段階のHDR調整が可能となっている。
家庭向けの超短焦点・4Kの新シリーズ「EH-LS500」
今回発売する中でも特に注目となるのがEH-LS500。本製品は、超短焦点のレーザー光源を採用しているので、壁際に置いても大画面の映像を投影することができる。明るさは4000lmで、コントラスト比は250万:1。最大で130インチの投影に対応しているとのこと。
またエプソン製のAndroid TV端末を同梱しており、Google Playからアプリを追加して様々なコンテンツを利用することが可能。購入してすぐに動画配信サービスを利用することもできるようになっている。Googleアシスタントも搭載しており、音声による操作にも対応する。
スピーカーは10W×2を内蔵。インターフェースは、背面にHDMI×2、LANポート、USB、USB mini-B(サービス端子)、D-Sub 9ピン端子、オーディオ出力端子。前面にもHDMI端子を1つ配備しており、マグネット式のフロントパネルを外すと利用できる。カラーはブラックとホワイトの2色を販売する。
EH-TW6700の4K・HDR対応後継機
「EH-TW7100」「EH-TW7000」
同時に発売するEH-TW7100は、従来製品のEH-TW6700の筐体はそのままに、4K相当の画質とHDRに対応した製品。明るさは3000lmで、コントラスト比は10万:1。縦60%、横24%のレンズシフトに対応している。
スクリーンから約4.3mの距離から投影することで、100インチの映像をスクリーンに映すことが可能。また1.6倍のズームレンズを搭載しており、同じ距離から120インチにサイズアップすることもできる。
10W×2のスピーカーを内蔵しているので、単品で音声の再生が可能なほか、Bluetoothによってスピーカーやヘッドホンに音声を無線伝送することも可能となっている。
EH-TW7000は、EH-TW7100の廉価版となり、コントラスト比が4万:1で、スピーカーが無いモデルとなっている。
インターフェースは、HDMI×2、USB、USB mini-B(サービス端子)、ステレオミニジャックが共通。EH-TW7100のみTrigger Out端子、D-Sub 9ピン端子を搭載する。なお、EH-TW7100は、11月下旬からレンタルサービスの利用も可能となる予定。
今回発売した製品は、リビングルームで気軽にホームシアターを楽しむことを目的とした製品となっており、エプソンでは専用ルームでホームシアターを楽しむコアなファンだけでなく、よりカジュアルに楽しめる製品を発売することで、ホームプロジェクターのすそ野拡大を目指していくとしている。