2歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。わたしはうっかり村の住人なので、子どもの朝食を冷凍のシャケにしようと思っていたのに解凍するのを忘れてしまったということも一度や二度ではありません。日立のIHクッキングヒーター「火加減マイスター」新製品は冷凍した魚を解凍せずにそのままグリルで焼ける便利機能がつき、うっかり村の救世主になりそうです。
火加減マイスター HT-M350T
日立グローバルライフソリューションズ
想定価格38万円~
10月1日発売
https://kadenfan.hitachi.co.jp/ih/
●初心者でもラク旨料理
日立のIHはグリルに一般的な網ではなく深めの皿を使うのが特徴。オーブン・グリル調理ができる上、庫内の油はねが少ないのでお手入れが簡単です。
新製品ではグリルで冷凍のまま魚を焼けるようになった上、水を入れずに煮物などをつくれる「水なし調理」機能を追加。素材の水分を生かして料理をする、無水調理ができるようになりました。肉じゃがなら加熱に35分、味をなじませるのに10分、トータル45分で完成します。
食材と調味料を深皿に入れてスイッチを押せば、グリルにまかせてほったらかしで料理ができあがり。火加減はIHが自動的に調整してくれます。
上位機種はアプリとつながり、合計330種類ものレシピを検索・送信できます。レシピには定番のおかずに加え、ローストビーフ、牛肉の赤ワイン煮のような奮発メニューも収録。レシピを設定すると調理工程にあわせて自動的に火加減・加熱時間を調整して、初心者でも失敗なく料理ができます。
今回はデザインも大きく変わり、一枚のガラスがキッチンカウンターにのっているような見た目になりました。後ろのアルミフレームがなくガラス面に排気カバーが直接乗ったような形になり、ガラスはアルミで囲っています。汚れを拭くときのひっかかりも少なくなりました。
また、グリルのドアガラスは料理中も熱くなりづらく改良されています。
実際にさんまを焼いたときの温度は40℃ほどでした。従来は100℃以上になっていたのでかなり下がっています。グリルは子どもがよく手を伸ばすところなのでやけどの心配が減るのはいいですね。子どもの安全・安心に貢献するデザインを表彰するキッズデザインアワードも受賞したそうです。
●すべてのめしをIHで作れる
実際に新製品を試してもらいました。
まずは魚を冷凍のまま焼いてもらいました。焼きあがりまでは解凍5分、焼きあげ16分でトータル21分ほど。深めのグリル皿を使っているので皮が網にくっつかないのも便利です。試食したさばの塩焼きは、表面はパリッと中はふっくらで感動的なおいしさ。端的にうまいです。日立の担当者が「さんまを焼かせたら日立が一番」と自慢していたのはウソではないですね。
次に、水なし調理の肉じゃが。火が通りやすい順に、じゃがいも、牛肉、にんじん、玉ねぎをきちんとお皿に並べて、調味料を回しかけたらグリル調理にかけます。あとは待つだけでほどよく火が通った肉じゃがのできあがりというもの。コンロに鍋をかけて作るのとちがい、ボタンを押せばあとはほったらかしですむというのが便利です。
続いてアプリで選べるレシピのカルボナーラ。「にんにくとベーコンを炒める」など工程ごとに火加減が自動で調整されます。「残り2分」という形で加熱時間も液晶画面に表示されるので、ガイダンスどおりに調理していけば完成です。カルボナーラはソースをからめるときの火加減が難しいのですが、なめらかに仕上がっていました。
他にIHで作った料理として、ラタトゥイユ、ローストビーフ、コンポート、クッキーなどを試食させてもらいました。普通においしいというのもあるのですが「誰が作ってもこの味に仕上がる」というのがすごいところです。なお中央のヒーターでは炊飯ができるので、主菜と副菜と白めしをIHで作れます。万能感がある。
冷凍の魚をそのまま焼ける、グリルのドアが熱くなりづらい、ほったらかしで主菜ができるなど、育児中にあってほしい機能が豊富なのでかなり惹かれました。自動調理というとオーブンレンジや電気圧力鍋などのイメージが強いですが、コンロやIHも選択肢になるのですね。ビルトインなので気軽とは言いづらいですが、子育て世代にはかなりの有力候補になりそうです。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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