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さくら 7月に開催した小学校プログラミング教育を考えるイベントの様子を公開

2019年09月25日 15時40分更新

文● 阿部

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 さくらインターネットは9月24日、「第4回 小学校プログラミング教育を考える夕べ @大阪 ~学校・地域・企業で一緒に取り組むために~」の模様をまとめたレポートを発表した。イベントは7月19日に大阪本社で開催されたもの。

 イベントには、さくらの学校支援プロジェクト プロデューサーの前佛雅人氏と、ビジュアルプログラミングアプリ「Springin’」(スプリンギン)を開発している、しくみデザインの中村俊介氏が登壇。

 はじめに前佛氏が、「小学校段階でのプログラミング『で』教育するとはどういうことなのか」ということについて共通認識を持ちたいとし、プログラミング教育は、プログラミング言語を教える「コーディング教育」ではないと説明。いろいろな人と協力してプロジェクトをすすめていくこと、ひとりではできないことを協力して進めていくこと、誰もがITを使っていろいろな社会問題を解決していくこと、答えがないさまざまな課題を解決する力を育むものであると解説した。

さくらインターネットが北海道石狩市で展開する小学校プログラミング教育支援の取り組みについても説明

 また、プログラミング教育をめぐる議論について「議論のための共通認識がないため堂々巡りになっている。やるべきかどうかの話はもう終わっていて、やると決まっていることに対してどうしていくかという視点が必要」と指摘した。

 続いて、中村氏がジュアルプログラミングアプリSpringin’について「より多くの人がつくる楽しみを知ることができるように裾野を広げていくためにSpringin’を開発した。プログラミング教育のために作ったツールではないが、プログラミング教育に活用できるツールになっている」と説明した。

 その後、会場にiPadを配りSpringin’のハンズオンを開催。十数分の時間で簡単なゲームが作れるようになるところまでを解説した。

 休憩後の質疑応答タイムでは以下のような質問が寄せられ、前佛氏と中村氏が回答した。

 質問:コンピュータエンジニアとして学校教育へのサポートをどうすればよいか?

 回答(中村氏):プログラミング教育は現場の先生だけでなく、地域のエンジニアをはじめとして、さまざまな人が協力して一緒に取り組んでいくことが大事です。現状では学校の先生もどうしていいかわからない方が多いという状態なので、エンジニアからのアドバイスはありがたく思われるでしょう。校長先生と話してみると話が進むことが多いようです。
   (前佛氏):エンジニアということは特に意識する必要はなく、身の回りに困っている人がいたら情報共有しませんか?ということだと思います。

 質問:時間割がきつきつの今、どの教科のどういった単元で教えることが可能なのか?

 回答(前佛氏):石狩市では、総合的な学習の時間を使って「身の回りのコンピュータを探そう」といった授業を行っています。そのほかには学習指導要領に例示されている算数や理科などで実施が可能だと思います。
   (中村氏):(Springin’は)音楽の授業や、発表資料を作るのにも使われたりしています。主要5教科はもちろんですが、図工や音楽といった科目のほうが取り入れられやすいようです。

 そのほか質疑応答はレポートに記載されている。

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