有機ELでiPhoneと同じ「DCI-P3」準拠のディスプレー
有機ELでの写真・動画編集を堪能できる高性能さも魅力の15.6型ノートPC
NVMe対応SSDを2基搭載で書き出しも高速!
ベンチマークソフトの場合、基本的にはCPUとGPUで結果は決まってしまいがち。そこで次はより実用的にPhotoshop Lightroomでの現像時間を測定してみた。2400万画素のデジカメで撮影したRAWデータを500枚、そのままPSD形式(16bit)とJPEG(最高画質)で書き出した場合の時間を測定してみた。
RAWデータ500枚の書き出しにかかる時間は、PSD形式(16bit)で約7分5秒、JPEG(最高画質)での書き出しにかかる時間は約7分15秒で、ほんの僅かだけJPEGの方が遅くなった。試用機にはCドライブとDドライブに同じ512GBのSSDが搭載されてるので、試しに書き出し先をDドライブから変更して測定してみたところ、Dドライブへの書き出しはPSD形式(16bit)で約6分40秒、JPEG(最高画質)で約6分57秒と早くなった。
またEドライブにはSATA接続ではあるが1TB SSDが搭載されているので、そちらへの書き出しも行なってみた結果、PSD形式(16bit)で約7分、JPEG(最高画質)で約7分18秒となった。元のRAWデータがCドライブに置いてあるため、読み込みと書き込みが同じになるCドライブへの書き出しよりも、別になるDドライブやEドライブへの書き出しのほうが若干早くなるようだ。
DAIV-NG5820は、「DCI-P3」に準拠した4K表示可能なディスプレーを採用しているため、動画編集向きな面もある。そこで「DaVinci Resolve 16」を使って動画の書き出し時間のチェックも行なってみた。デジカメで撮影した約30秒くらいの動画をエフェクトなどを使わず単純に20本つなげて約10分くらいにし、4K書き出しとフルHDでの書き出しにかかる時間を計測してみた。
まず素材動画にフルHD24フレームで撮影したMP4形式の動画を20本用意して10分30秒の動画を作成。DaVinci Resolve 16に用意されているYouTubeプリセットでフルHD24フレームMP4形式で書き出したところ、かかった時間は約9分21秒。多少ではあるが実時間よりも短い時間で書き出せている。
素材の動画を4K24フレームで撮影した動画にして、同じく20本並べて約10分38秒の動画を作成。これを同じくYouTubeプリセットでフルHD24フレームMP4形式で書き出しを行なったところ、かかった時間は約7分36秒と素材が大きくなったはずが処理時間は短くなっている。また、書き出しをYouTubeプリセットのまま書き出しサイズを4Kにしたところ、処理時間は約14分27秒となった。
素材の大きさが変わっても書き出しの処理時間への影響は感じられず、書き出しサイズが大きくなるとそれなりに処理の時間はかかるものの、大きな影響は無い。この辺は使用した「DaVinci Resolve 16」の出来がよいということもあるだろうが、DAIV-NG5820の性能は趣味レベルだけでなく十分に仕事に使える性能があるといっていいだろう。
処理時間だけでなく「DaVinci Resolve 16」の動作も軽いほうだ。プレビューの表示やコマ送り等の動作でもマウスに追従して表示してくれるのでカット中から必要な部分を探すのにも苦労はなかった。
有機ELを堪能できる性能のノートパソコン
有機ELパネルは鮮やかで、階調が豊富ながらもメリハリのあるコントラストのしっかりした表示が可能だ。色域的に「DCI-P3」準拠となると静止画よりは動画向きの性能とも思えるが、アップルがiPhoneで採用しており、今まさに増えつつある時期でもあり今後はsRGBに置き変わるスタンダートな規格になる可能性が大きい。
動画やウェブコンテンツをメインにあつかう人なら、DCI-P3準拠の有機ELパネルを採用しているDAIV-NG5820は大注目だろう。15.6型のハイエンドマシンとしてはかなり軽くなっているので、外出先で編集や作業を行なう人は、ぜひDAIV-NG5820を検討してみてほしい。
(提供:マウスコンピューター)
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