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堅牢性を重視したモバイルノート

Dynabook、Wi-Fi 6やUSB PD対応で5V/7.5W充電対応の「Zシリーズ/Sシリーズ」発売

2019年09月10日 12時00分更新

文● 高橋佑司

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 Dynabookは9月10日、ノートパソコンの秋冬モデルとして、「dynabook Z」シリーズと「dynabook S」シリーズの発売を発表した。

 どちらのシリーズも、持ち運んでの使用を想定し、堅牢性を重視した設計になっている。

Zシリーズは15.6型のハイスペックモバイルノート

 dynabook Zシリーズは、同社の15.6型(1920×1080ドット)の大画面でありながら、持ち運びも意識したハイスペックノート。モダンPCにも位置づけられている。モダンPCとは、マイクロソフトが提唱する、スタイリッシュさと使い勝手のよさを両立したノートパソコン。Zシリーズは、SSD/eMMC搭載による高速処理、Windows Helloでの指紋認証や顔認証が可能なこと、薄くて軽いボディーで、外出先にも気軽に持っていけるなどの特徴を持っている。

dynabook Z オニキスブルー

dynabook Z パールホワイト

天板側からの様子

 ハイスペックの「Z8」と、価格を抑えた「Z7」の2モデルの発売を予定しており、店頭予想価格は、Z8が税抜21万円前後、Z7が税抜17万円前後。カラーはそれぞれオニキスブルー/パールホワイトの2色が選べるため、合計4モデルの構成。発売日はオニキスブルーが先行して9月20日、パールホワイトは11月中旬を予定している。

 マグネシウム合金を採用した筐体は、第三者認証機関「TUV(テュフ・ラインランド・ジャパン)」による立ち合いテストを実施しており、面加圧200kgf、落下76cm、防滴30cc/3分などのテストを実施しているほか、製品に温度や湿度などでストレスを加え、短期間で数年後のPCの状態を再現して強度面の弱点を特定する「HALT試験」も実施している。

 これに加えて、落下/温度変化/粉じん/湿度/高度/振動/高温/衝撃/低温/太陽光照射に対する耐性を測定するMIL規格準拠試験10項目も実施する。

製品説明会では、dynabook Z/Sに10kgの重りを乗せるデモ展示も行われていた

 Zシリーズでは、無線アンテナの位置を、液晶ディスプレーの上部から下部へと移動している。アンテナ部分の周りは、電波を通さない金属ではなくプラスチックを使用する。上部は液晶の開け閉めや持ち運びの際に力がかかりやすいので、ヒンジに近い下部に移動させた。

商品開発部部長 古賀 裕一氏が、実際に製品を手に取って解説した

 ディスプレーには、ノングレアのIGZO液晶を搭載。高輝度なため、明るい野外でもより画面が見やすくなっているという。

IGZO液晶は、ノングレアなので映り込みが少ない

 そのほかの特徴としては、高速起動のためインテル Optane メモリーH10搭載のSSDを採用。Z8モデルでは、512GB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリー32GB搭載することで、PCの応答速度を高速化している。

 またZシリーズでは、個別のWi-Fiモジュールを搭載することによって、次世代無線LAN規格のWi-Fi 6(11ax)に対応している。これにより、無線環境でもより快適なデータ通信が可能となる。

左側面にはセキュリティーロックスロット、USB 3.0×2、マイク入力/ヘッドフォン出力端子

右側面にはmicroSDカードスロット、USB Type-C×2、HDMI出力端子

 インターフェースには、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-C端子を2基搭載。USB Power Delivery(USB PD)にも対応しているので、短時間でも高速に充電することが可能になっている。

 また、5V/7.5WのUSB充電器やモバイルバッテリーを使った本体の充電もできる。一般的にはUSB PD対応のパソコンでも45Wや65Wの出力が必要な場合が多いが、dynabookの場合、充電器と本体の電圧などをマッチングする回路に加え、電圧を昇圧する機能なども持っているため、5Vや9Vの入力電圧でも本体の電圧ができるという。充電に時間はかかる(充電時間は非公開)ものの、多くの製品と組み合わせた利用が可能だという。

電圧の小さいアダプターにも対応する回路が組み込まれているため、互換性が高い

 そのほか、スリープ中にメール受信やOSアップデートが可能な「モダンスタンバイ」(スタンバイ中にもOSアップデートやメール受信ができるコネクテッドモード対応)対応。セキュリティー面では、Windows Hello対応の顔認証(※Z8のみ)と指紋認証機能を備える。Webカメラには物理的なカメラシャッターを備え、プライバシーも保護できるデザインになっている。

 そのほかにも、ブレードの大型化と薄型化による枚数の増加によって、回転数を上げずに冷却性能を向上させた新型の冷却ファンや、スマートアンプによってより高音質で迫力のあるサウンドを実現するというharman/kardonスピーカーを搭載している。スペックは表のとおり。

dynabook Z8 dynabook Z7
ディスプレー 15.6型 1920×1080 高輝度・高色純度・広視野角/狭額縁 IGZO(ノングレア)
重量 オニキスブルー:約1.399kg/パールホワイト:後報
カラー オニキスブルー/パールホワイト
発売日 オニキスブルー:9月20日、パールホワイト:11月中旬
CPU インテル Core i7-8565U プロセッサー インテル Core i5-8265U プロセッサー
メモリー 16GB(8GB×2)(DDR4) 8GB(4GB×2)(DDR4)
SSD 512GB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリー(SSD対応)32GB 256GB SSD(Serial ATA対応)
無線LAN IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠+Bluetooth
OS Windows 10 Home
Office Microsoft Office Home & Business 2019
インターフェース USB Type-C(Thunderbolt 3/USB PD対応、電源コネクター兼用)×2、USB 3.0×2、HDMI出力、マイク入力/ヘッドフォン出力
サイズ 約幅359×奥行き250×高さ17.6mm
駆動時間 約19時間
生体認証 指紋認証/顔認証 指紋認証
スピーカー harman/kardon ステレオスピーカー
マウス ワイヤレスマウス
保証 1年

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