ASUSの新フラグシップ機「ZenFone 6」が、ついに国内でも発表され、先週末に早速発売されている(8GBモデルのトワイライトシルバーのみ30日発売)。本記事では発表会での写真とスペック中心にお届けしよう。
フリップカメラは目新しいだけでなく、新感覚の楽しさ
ハイエンド級の性能に5000mAhバッテリー
注目はやはりカメラ。普段はリア側に配置されたデュアルカメラが、セルフィー撮影や顔認証時は、モーターによって180度回転し、イン側に現われる。これによって、ノッチを無くすことが可能になり、19.5:9の6.4型液晶ディスプレーの画面占有率は90%を超えているという。
そのカメラは、1/2型のソニー製大型センサー(IMX586)を採用した4800万画素カメラと、125度の画角を持つ超広角1300万画素カメラのデュアル構成。これだけの性能と画角をイン側でもそのまま利用できるのは、セルフィーにこだわる層には魅力的だろう。
カメラ自体の機能も目新しい部分が多く、特にモーターで自動に回転してくれるパノラマ撮影は新感覚。横方向だけでなく、縦方向のパノラマ(案外構図が難しいが)という楽しみ方もできる。また、ボリュームキーの操作で任意の角度で止めることも可能なので、ローアングルでの猫撮影など、さまざまなアイデアが考えられる。なお、カメラ部分の外装は金属素材で堅強にされているほか、必要な場面で高速にフリップするので顔認証でも違和感なく使える。
フラグシップ機ということで、カメラ以外のスペックも現行ハイエンド級に仕上がっている。CPUはSnapdragon 855で、AnTuTuでのスコアは35万点台。メモリー/ストレージは6GB/128GB、8GB/256GBの2モデル構成。イヤフォン端子も用意されており、ゲーム用途でも快適に利用できそうだ。
本体サイズは約75.4×159.1×9.1mm、重量は約190gと、大型端末ではあるが、バッテリー容量も5000mAhと、こちらも文句なしの容量。OTGケーブル経由で他機器への給電にも対応する。ネットワーク面では、国内主要3キャリアのネットワークとVoLTE、5波キャリアアグリゲーション、DSDVに対応。さらにnanoSIM×2+microSIMのトリプルスロット仕様だ。このあたりはSIMフリースマホの上級モデルらしい充実度と言える。
カラバリはミッドナイトブラック、トワイライトシルバーの2色で、前者はシンプルながらもシックな黒で、後者はミラー系の美しさ。
価格は6GB+128GBモデルが税抜6万9500円、8GB+256GBモデルが税抜8万2500円。高性能がゆえの価格ではあるが、goo Simsellerのように、音声SIMの契約を前提に割引販売されているケースもあるので、うまく活用するのも手だろう。
ASUS「ZenFone 6(ZS630KL)」の主なスペック | |
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価格(税抜) | 6万9500円(6GB+128GBモデル) 8万2500(8GB+256GBモデル) |
ディスプレー | 6.4型液晶(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340 |
サイズ | 約75.4×159.1×9.1mm |
重量 | 約190g |
CPU | Snapdragon 855 2.84GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 6 or 8GB |
内蔵ストレージ | 128 or 256GB |
外部ストレージ | microSD(最大2TB) |
OS | Android 9 |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28 /38/39/41/46 W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
CA | ○(5CC) |
VoLTE | ○(ドコモ、au、ソフトバンク) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | アウト:48メガ+13メガ(超広角) /イン:同上 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | ミッドナイトブラック、トワイライトシルバー |