IDC Japanは8月21日、日本国内におけるトラディショナルPC市場出荷実績値について発表した。PCベンダー調査、ユーザー調査、販売チャネル調査などをもとに、独自分析で算出したもので、国内のトラディショナルPC市場にはデスクトップPC、ノートPC、ワークステーションが含まれる。
第2四半期(4月~6月)の国内トラディショナルPC出荷台数は、法人市場が前年同期比63.5%増の285万台、家庭市場は同比12.7%増の112万台、両市場合わせて同比45%増の397万台という結果だった。
法人市場は、2020年1月に予定されているWindows 7の延長サポートの終了に備えてWindows 10搭載PCへの切り替えが加速している。Windows XPの延長サポート終了時は、終了前後の2四半期に出荷が集中したが、今回は出荷の山は分散すると予測している。
家庭市場は、2018年第4四半期から前年比増が続いている。2018年第1四半期から第3四半期(7月~9月)まで前年比で、ふた桁近い落ち込みが見られたことから、2019年の家庭市場は2017年レベルまで回復しているという見方ができるとのこと。また、10月に控えた消費税増税に向けて、家庭市場は好調に推移すると予測している。
2019年第2四半期のカンパニー別の出荷台数上位5社は、レノボ/NEC/富士通グループ、日本HP、デル、Dynabook、アップル。
レノボ/NECPC/富士通グループは、グループ全体の出荷台数シェアが39.5%。法人市場が前年同期比58.3%増、家庭市場が同比16.8%増。
日本HPの出荷台数シェアは18.8%。法人市場の前年同期比は94.8%増、家庭市場は同比34.6%増と上位5社の中で法人市場、家庭市場共に成長率でトップを記録した。
デルの出荷台数シェアは14.7%で、法人市場で前年同期比77.7%増、家庭市場は同比16.4%増を記録。
Dynabookの出荷台数シェアは7.7%。法人市場が前年同期比45.5%増。家庭市場が同比1.5%減。
アップルのシェアは5.2%。新モデルの発売が法人市場および家庭市場の伸びを牽引し、家庭市場は前年同期比23.6%増という結果だった。