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行動科学マネジメントでトレーナーもスキルアップ

英語学習は継続がカギ「行動科学マネジメント」で続ける技術に迫る

2019年08月26日 11時00分更新

文● 飯島秀明 編集●飯島恵里子/ASCII 撮影●髙橋 智

提供: スタディーハッカー

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ハードルを下げたスモールステップが、行動を習慣へと変える

スモールステップで英語学習を習慣に変える

 もちろん、考えることが悪いといっているのではない。考えずともよい段階で考え込むことが、無駄だと言っているのだ。ハードルを極限まで下げたスモールステップが、行動を習慣へと変える。このロジックをベースに、ENGLISH COMPANYは、ウィルPMインターナショナルと共同でひとつのツールを開発した。「GRITカード」である。

 「弊社の場合、自習時間は1日1時間から1時間半でかまわないと言っています。とはいえ昨日までゼロ時間だった人が、いきなり通しで1時間半勉強するのは、かなりキツイでしょう。でも、1回15分ならそれほどでもないはず。通勤時間などの隙間時間を利用して15分の学習を6回こなせば、それでも1時間半になります」(田畑氏)

学習習慣を身に付けるため、「すきま時間」を記載するオリジナルのGRITカード。1日の自己学習に当てるすきま時間の回数に合わせて、複数作られている

 GRITカードにはいくつかの種類がある。15分を1ブロックとして、4ブロックなら1日1時間。6ブロックなら1日1時間半。8ブロックなら1日2時間だ。まずは4ブロックから始めて、6ブロック、8ブロックと回数を増やしていくこともできる。

 1個のブロックには「いつ」「どこで」「何を」学習するかが、書き込めるようになっている。受講生はすべての項目を、あらかじめ埋めておく。たとえば、朝の通勤電車で15分、単語帳のどこからどこまでを覚えると、あらかじめ決めておくのだ。先に甲畑氏が指摘したように、あらかじめ決めておくことが重要なのだ。朝の通勤電車に乗り、GRITカードを見る。そしてそこに書いてあることを粛々と始める。その繰り返しだ。

 その行動がやがて習慣となれば、朝の通勤電車で単語帳を開かないと、気持ちが悪いと感じるようになるだろう。ちょうど歯磨きを忘れた朝のような気持ち悪さだ。


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