さくらインターネットは7月18日、同社の「さくらのクラウド」が児童相談所による虐待対応を人工知能(AI)により支援する児童虐待対応支援システムのデータ通信環境に採用されたと発表した。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業にて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)が開発したシステム。児童相談所がある自治体と協働した実証実験に用いられるためセキュリティーに十分な配慮がなされたシステム要件や、24時間365日対応のユーザーサポートが必要とされており、さくらのクラウドは要求された仕様をすべて満たしたことで今回の採用となったという。
タブレット端末用アプリ「AiCAN(Assistance of intelligence for Child Abuse and Neglect)」とクラウド上の計算サーバーおよびデータベースで構成される。日本コムシスが受注し全体のシステム設計を実施、タブレット端末提供はNTTドコモ、インターネットインフラ提供はさくらインターネットが協力している。
さくらインターネットでは、タブレット端末とクラウドをつなぐデータ通信および、同社が国内で運営するデータセンターを利用した国内法を適用できるクラウドサーバーシステムを構築。また、産総研が実施する実証実験のためのサーバー管理、セキュリティー構築、保守運用を行なう。