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LIFEBOOK NHシリーズ開発者インタビューを実施。

富士通17.3型ノートPC「LIFEBOOK NH」の聞くまでわからなかった異様なまでのこだわり、各開発部隊が衝突した誕生秘話とは (3/4)

2019年07月24日 09時00分更新

文● 柴田尚 編集●八尋/ASCII

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オーディオ部隊とデザイン部隊が衝突!
リビングにマッチする美しさと最高の音響を両立するデザイン

インタビュー時は、ボディーが出来上がるまでの行程が並べてあった

――外観についてのこだわりを教えてください

軽石:リビングに違和感なくなじみ、高級感のあるものを目指しました。そのために、キーボード面をアルミの一枚板にし、手を掛けた工程を施しています。キーボード上部に配置したスピーカーの穴のサイズは、デザイン的な美しさと音圧を一切落さないバランスになっています。

――スピーカーの部分のメッシュ穴のサイズなどはどのくらいなんですか

佐々木:穴は0.8mmで、ピッチは1.3mmとなっています。開口率は30%で、これだけあれば音圧を稼げます。

富士通クライアントコンピューティング株式会社 コンシューマ事業部 第一技術部 佐々木登氏

――穴のサイズはどうやって決定したんですか

軽石:技術部にオーディオ部隊がおりまして、ある程度のデザインができあがるとそのオーディオ担当のエンジニアに見せるんですね。彼らは当然音質をよくするためにスピーカーの穴を「もっと大きくしてくれ」と言ってきますが、デザイナーはデザイン面を考慮して「もっと小さくしよう」と言ってきます。何度も検証して両者の納得がいく数値として30%という数値が出まして、最後には実際に音を聞いてデータを取り「これでいける」となりました。

 Diracのサラウンド機能も搭載しており、パソコンでこれだけの音はなかなか出ないんじゃないかな、と自負をしております。ウェブ直販ではテレビチューナー搭載モデルも販売していますので、テレビを見る際にも質の高い音でご覧いただけます。最近だとチューナー搭載のノートパソコン自体ほぼないので、自宅にテレビがない学生さんなどにもオススメしたいです。

――最近では数が減ってきた、テレビチューナー搭載モデルがウェブ直販で購入できるのもうれしいですね。

軽石:どのくらいのユーザーさんがテレビ機能を求めているのかはわれわれも把握しきれていません。しかし、ウェブ限定モデルを出し、その反応をみていきたいと考えています。

 ちなみに既存モデルの一体型パソコン「LIFEBOOK FH」シリーズでは、富士通WEB MARTでテレビチューナーを搭載する人が多数おられますので、LIFEBOOK NHも期待はしています。これまでデスクトップも含めてテレビ搭載モデルを出してきましたのでノウハウがありますから、ノイズの対策や冷却であったり騒音・音響などについては、デスクトップ部隊ともしっかり情報交換をしています。これは富士通ならではの強みだと思っています。

継ぎ目をなくすために1枚の板からの製造にこだわった

ーーキーボード面の成型には非常に手がかかっていると聞いていますが。

軽石:1枚の板に3種類の異なる加工を施しているのも特徴です。パームレストは、アルミの素材感と高級感を表現するためにヘアライン処理を、キーボードの周囲は、キートップとの一体感を出すためのサンドブラスト加工を、最後に外周をキラリとくるむダイヤモンドカットを施しています。

小さな穴の下にスピーカーが配置されている。ひとつひとつをドリルで開けているので一番時間がかかるという

曲げる加工やキーボードの穴を空ける加工をしたあと

タッチパッドのボタンを押しやすくするため、面取りを行なっている。あるのとないのではかなり感覚が違う

厚さ0.8mmのアルミ板全体を磨いた状態

――これだけの加工を行なうのは大変だったのではないですか

とことんデザインにこだわった結果、1枚の板から製造するのが1番だったという

佐々木:ヘアラインの板、サンドブラストの板というように、別々に作るとかなり簡単なんですけど、それを合わせると継ぎ目が出てしまいます。それでは質感を損なってしまうということで、一枚の板でやることに価値があると思い、こういう形になりました。富士通のノートパソコンはすべてカーソルキーの配列を少し下げて独立させることで押し間違いを防ぐ工夫をしています。カーソルキーを少し下げるためにパームレスト右に「Fライン」というカーブが入っています。その辺りのヘラアイン加⼯などはとても難しいんですが、そこも妥協しませんでした。

パームレスト部分にヘアライン処理を行う。右側のパームレストが少し下がっているのは「Fライン」といい、カーソルキーを少し下に配置してを押し間違いを防ぐ、富士通のノートパソコンならではのこだわり

キー周囲部分に鉄の粉を吹き当ててマットのような処理をする、サンドブラスト加工を行なったところ

アルマイトという化学薬品処理で色づけを行なう。ラインナップはこの写真のシャンパンゴールドに加え、黒も用意する

周囲をダイヤモンドの刃物で面取りをする「ダイヤモンドカット」処理。キーボード上部のボタンの部分にも施されている

ユニット類を取り付ける構造と補強を兼ねて、アルミの裏側に樹脂を貼り付けている。樹脂を使うことで、全体の軽量化も図れる

――キーボードそのものも美しいです。タイピングにもこだわりはあるのでしょうか

奥村:LIFEBOOK NHシリーズのキーボードは、4列テンキーを入れて、さらにメイン部分とスペースを空けています。これがないとバックスペースを打つときに、間違えてTABキーを押したりしてしまうんですよね。キーストロークは、ちょっと深めの2.5mmストロークとなっています。やはり深い方がしっかりタイピングできますので。

 また、ラバーの固さもキーを押す指に合わせて変えています。。NHは大中小の3段階で分かれています。親指で押す部分が一番重く、人差し指と中指付近が2番目で、外側に行くと3番目になります。

テンキーとメイン部分の間にしっかりとスペースが確保してある

――よく見ないとわからないところまでこだわって作られているんですね

軽石:やはり仕事で使う方もいらっしゃいますので、そういった人たちの仕事効率があがるための工夫はしっかりと採用しています。また、デザイン面でもキートップに透明樹脂を使うことで、側面がキラリとした高級感に仕上がっており、そこもこだわっています。

キーは透明な樹脂の上に印刷がなされているプリズムクリアキー

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