日本航空と東芝システムテクノロジーは7月3日、旅客機の整備作業の際に必要となるエンジン試運転の工程をCGで再現したVR訓練教材を開発した。JALはこのVR訓練教材のトライアルを実施し、実際の整備作業に近い環境を創出することにより、整備作業の習熟度向上を目指す。
本VR訓練教材は、小型ジェット旅客機「エンブラエル170型機、190型機」の整備士が、国家資格を取得する際の訓練の一部で使用される。このVRコンテンツの監修はエンブラエル170型機、190型機の整備訓練教官が担当。VR空間では音声や計器の動きが再現されており、整備士は実際の飛行機に近い環境で、時間や場所を問わずエンジン試運転作業を学ぶことが可能という。
訓練後にはテストモードにて動作の正誤確認が可能なため、整備士は自身の習熟度を確認しながら学習することができるとのこと。