CPUの性能の高さが光る、Precision Boost Overdriveも試した
これぞ“王道”のAMD構成といえる、50周年記念モデルCPU搭載PCをチェック
2019年07月02日 09時00分更新
今年で創業50周年を迎えたAMD。2017年に発売したCPUのRyzenシリーズは性能面でインテルを追い越す勢いなうえ、さらにコスパに優れるとあって、一躍人気CPUとなったのは記憶に新しい。さらに今年の頭には、一足先に7nmプロセスを採用した「Radeon VII」を発売するなど、CPUだけでなくGPUでも存在感が大きくなっている。
そんなAMDが50周年記念モデルCPUとしてリリースしたのが、「Ryzen 7 2700X Gold Edition」だ。このCPUは通常のRyzen 7 2700Xと性能は変わらないが、ヒートスプレッダーにAMDのCEOであるLisa Su氏のサインが刻印されているのが特徴。また、50周年記念Tシャツがもらえるコード入りのカード、サイン入りステッカーなどが同梱されている。
この50周年記念CPUを搭載したAMDファン垂涎ともいえるBTOパソコンが、サイコムの「G-Master Spear X470 AMD 50th Edition」だ。
CPUもビデオカードもAMDで固めた、王道ともいえるAMD構成
G-Master Spear X470 AMD 50th Editionは、まさにAMDファン向けという言葉がぴったりなBTOパソコン。GPUに「Ryzen 7 2700X Gold Edition」を搭載しているのは当然として、CPUクーラーは純正の「Wraith Prism」、そしてビデオカードには「Radeon VII」を採用と、王道ともいえるハイスペック構成になっている。
BTOパソコンなのでスペックを自由に変更できるのもいいところ。サイコムはとくに選べるパーツが多く、メモリーの容量変更はもちろん、通常では変更できないマザーボードですら、多くの選択肢が用意されている。また、コダワリ派の人にうれしいのが、選べるストレージの種類が多いことだ。一般的なBTOパソコンであればSSDといってもM.2かSATAくらいしか選べないのだが、サイコムではメーカーやブランド違いで多数の候補が用意されている。
例えばG-Master Spear X470 AMD 50th Editionの場合を見てみると、PCI-E接続のM.2 SSDに絞ったとしても、ADATA「XPG SX8200 Pro」、Intel「660p」、ウエスタンデジタル「WD Black」、サムスン「970 EVO」の4種類が選べる。それぞれ容量違いが用意されているので、製品数でいえば10種類という数だ。
BTOで選べるパーツの数が多いほど、自分好みのPCにできるだけに、BTOパソコン選びでは重視したいポイントといえる。今回試用した構成は、標準構成から光学ドライブをBDドライブとなる「Pioneer BDR-209BK」へと変更したモデルだ。試用機を使い、性能をチェックしていこう。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | G-Master Spear X470 AMD 50th Edition |
CPU | Ryzen 7 2700X Gold Edition |
グラフィックス | Radeon VII |
メモリー | 16GB |
ストレージ | ADATA XPG SX8200 Pro(M.2 PCle SSD 512GB) |
内蔵ドライブ | Blu-ray:Pioneer BDR-209BK/WS2+ソフト(標準はDVD:ASUS DRW-24D5MT+書き込みソフト) |
ケース | Cooler Master CM690III(クリアサイドパネルタイプ) |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) |
電源 | SilverStone SST-ST75F-GS V2(750W/80PLUS Gold) |
サイズ | およそ幅230×奥行502×高さ507mm |
OS | Windows 10 Home(64bit) |