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CES ASIA 2019レポート

ポップアップかパンチホールか? RedMi K20、Honor 20など完全ノッチレスな最新スマホ

2019年06月19日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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中華最新スマホ3モデルの特徴はフロントカメラ

 6月11~13日まで中国・上海で開催されたCES ASIA 2019にはスマートフォンの展示もありました。中でも注目は5月末に中国で相次いで発表されたばかりの最新モデル。ファーウェイの「HUAWEI Honor 20」、シャオミの「RedMi K20」そしてメイズの「Meizu 16Xs」はそれぞれフロントカメラに大きな特徴があります。最新3モデルをそれぞれ見ていきましょう。

別会社に分離する予定のブランド
シャオミ「RedMi K20」

RedMi K20

 シャオミの低価格モデルのサブブランド「RedMi」は中国では中国語の「紅米」として展開していました。しかし、両ブランドの差別化と販売強化の目的でRedMiは別会社に分離する予定です。その関係か、中国でも今は紅米の名前は使われず英語表記のRedMiとして新製品が登場しています。

 RedMi K20はそのRedMiブランドをアピールするかのごとく、シャオミの製品としては初のポップアップ式のフロントカメラを搭載しています。

 本体の仕上げは高級感があり、鏡面仕上げの背面は以前のRedMiシリーズとは違う印象を受けます。その背面は光が当たると輪のようなグラデーションが浮かび上がりますが、これは多層フィルムによる処理のおかげでしょう。もちろん普段はフロントカメラが内蔵されているため、ディスプレーは上下一杯まで広がっています。本体サイズは約74.3×156.7×8.8mm、重量は191g。

ノッチレスなディスプレーは6.39型

背面は独特なシルエットが浮かび上がる。カメラはトリプルレンズ

 モデルは2種類あり、RedMi K20がSnapdragon 750、RedMi K20 ProがSnapdragon 855を搭載します。ファーウェイのHonorのように、サブブランドながらもハイスペックなモデルも用意するわけです。メモリーは6GBまたは8GB、内蔵ストレージは64/128/256GBの3種類。ディスプレーは6.39型(2340×1080ドット)。カメラは4800万画素(ワイド)+800万画素(望遠)+1300万画素(ウルトラワイド)、ポップアップ式のフロントカメラは2000万画素です。指紋認証センサーはディスプレーに内蔵されています。

ポップアップカメラは隙間なく収納される

モーターでスムースに出てくる

厳しい状況ながらもハイエンドを発表
ファーウェイ「HUAWEI Honor 20」

HUAWEI Honor 20

 Honorシリーズの最上位モデルとして登場したのが「HUAWEI Honor 20」です。ハイエンドモデルであることから、CPUはHiSiliconのKirin 980を採用。こちらも2モデル存在し、Honor 20とHonor 20 Proはカメラ、メモリー仕様と本体サイズが異なっています。

■Honor 20:4800万画素(ワイド)+1600万画素(ウルトラワイド)+200万画素(ワイド)+200万画素(被写界深度測定)。メモリー6GB+内蔵ストレージ128GB。サイズ約74×154.3×7.9mm、重量174g。

■Honor 20 Pro:4800万画素(ワイド)+1600万画素(ウルトラワイド)+200万画素(ワイド)+800万画素(望遠)。メモリー8GB+内蔵ストレージ256GB。サイズ約74×154.6×8.4mm、重量184g

パンチホールディスプレーが特徴のHonor 20

背面仕上げはあっさりしている。カメラは4つ搭載

 2018年に発表されたHonor V20(View 20)同様にフロントカメラはパンチホール型と呼ばれる、ディスプレーの左上に埋め込まれた3200万画素を搭載。ディスプレーは6.26型(2340×1080ドット)。指紋認証センサーは本体側面に配置されていますが、これはパンチホールディスプレーにはまだ埋め込み型が採用されていないからでしょうか。パンチホールは慣れるまでは違和感がありますが、使っているうちに慣れてしまいます。ただし、アプリによってはメニューなどの表示も隠れてしまうため、「完全ノッチレス」とはいいにくいところ。

指紋認証センサーは本体右側面に配置される

パンチホールは慣れれば気にならない

フロントカメラがあるのにノッチレス!
Meizu「16Xs」

Meizu 16Xs

 Meizuといえば「ノッチ非採用」「CPUはExynos」のモデルを多数出していますが、16Xsはフロントカメラを小型化することでノッチ無しでもフルディスプレーを搭載することに成功しています。同社の数機種あるノッチ採用モデルもノッチの幅を極力薄くするほど、Meizuはノッチを否定するメーカーです。しかしこの16Xsを見れば、ノッチが無くともディスプレーを上限まで広げることができることがわかります。

ノッチレスながらフロントカメラのあるMeizu 16Xs

トリプルカメラはワイド系を重視。背面は光沢を抑え指紋がつきにくくなっている

 CPUはSnapdragon 675、メモリー6GB、内蔵ストレージ128/256GB、カメラはメインが4800万画素(ウルトラワイド)+800万画素(標準)+500万画素(深度測定)、フロントが1600万画素。本体サイズは約74.4×152×8.3mm、重量165gと、今回紹介した3機種の中ではもっとも下に位置するモデルになります。とはいえカメラの最大画素数では負けておらず、「普通の画面のスマホ」が欲しい人にはいい選択肢になるでしょう。

フロントカメラを小型化してベゼル幅を狭めている

1600万画素のフロントカメラでも十分なセルフィーの撮影が可能だ

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