アップルは6月3日(現地時間)、新型ワークステーション「Mac Pro」と、Retina 6Kディスプレー「Apple Pro Display XDR」を発表した。
Mac Proは、最大28コアまで拡張できるXeonプロセッサーと、最大1.5TBまで構成できるメモリー容量、8基のPCI Express拡張スロットを特長とするワークステーション。GPUオプションはRadeon Pro 580Xをはじめ、新たに登場したRadeon Pro Vega IIとRadeon Pro Vega II Duoを用意し、56テラフロップスというグラフィックパフォーマンスを発揮するという。
ステンレス製のスペースフレームと、360度どこからでもシステム全体にアクセスできるアルミニウム製のハウジング(筐体)を採用。ハウジングは空気の流れを最大限にまで高め、静音性を実現した格子パターンを備えている。Mac Proを簡単に持ち運べる、滑らかなタッチのハンドも収まっているとのこと。
Mac Proと同時に登場したアクセラレーターカード「Apple Afterburner」は、毎秒最大63億ピクセルのスピードでデコーディングを実現できるASICを搭載している。カメラからネイティブ形式をダイレクトに読み込みながら、8K ProRes RAWビデオなら最大3ストリーム、4K ProRes RAWビデオなら最大12ストリームまでリアルタイムでデコードできるという。
Mac Proの販売価格は5999米ドルを予定し、今秋から受注を開始。
Apple Pro Display XDRは、32インチのRetina 6Kディスプレーを搭載。P3広色域と10ビットカラーによる10億色以上の表示が可能で、実物に近い視覚体験を味わえるという。また、LEDの巨大なアレイを用いたダイレクトバックライトシステムも採用し、フルスクリーン輝度は1000ニト、ピーク輝度は1600ニト、コントラスト比は100万:1を実現。
Pro Standは画面の傾きと高さを調整できるほか、Apple Pro Display XDRを回転してポートレート(縦長)モードに切り替えることもできるとのこと。さらにVESAマウントアダプターを取り付けることも可能としている。
Apple Pro Display XDRの販売価格は4999米ドル、Pro Standは999米ドル、VESAマウントアダプターは199米ドルを予定。今秋から受注開始とのこと。