トータルバランスを重視したモデル、普段使いは問題なく快適!
モバイルに特化! 世界最軽量13.3型ノートPC「WU2/C3」の性能をチェック
2019年06月04日 09時00分更新
約698gの世界最軽量ボディーを実現した「LIFEBOOK WU2/C3」が、モバイルノートパソコンとして得がたい資質を備えていることは前回までで確認できた。今回は、気になるパフォーマンスについてチェックしてみよう。なお、試用機の主なスペックは、CPUがCore i7-8565U、メモリーが8GB、ストレージが256GB SSDという構成となっている。
最初に実施したのは、定番ベンチマーク「CINEBENCH R15」で、OpenGLスコアは49.59 fps、CPUスコアは537 cbという結果だった。同じ「Core i7-8565U」を搭載するノートパソコンのなかには600 cbを超える製品もあるので、率直にいえばスコア的には若干見劣りする。LIFEBOOK WU2/C3はモバイルノートPCとしてのトータルバランスを重視して、バッテリー駆動時間や低発熱を重視したセッティングになっているのかもしれない。
つぎに実施したのは3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」。Time Spyは435、Fire Strikeは1141という結果だった。LIFEBOOK WU2/C3には外部グラフィックスは搭載されていない。負荷が低めの3Dゲームならプレーは可能だが、基本的には比較的軽めの3Dゲームやブラウザーゲームを選んだほうがよい。
ストレージ速度は「CrystalDiskMark 6.0.2」で計測したが、シーケンシャルリード(Q32T1)は542.5 MB/秒、シーケンシャルライト(Q32T1)は520.3 MB/秒という結果だった。LIFEBOOK WU2/C3にはSATA接続のSSDが採用されており、PCIe接続のSSDにはベンチマークスコアは及ばない。ただし日常的な使い方であれば、SATA接続とPCIe接続のSSDで明確に体感できるほどの差はあまりない。
ベンチマーク結果をみると、LIFEBOOK WU2/C3はウェブブラウジングや動画視聴、Officeソフトの使用といった普段作業であれば快適にこなせる。また、しっかりメモリーは8GBでストレージにはSSDを採用しているため、ちょっとした写真編集程度であればサクサクできるだろう。ストレージは標準構成だと少し容量が心もとないので、カスタマイズで512GB SSD/1TB SSDを選択するか、別途外付けストレージを用意すると、より多くのデータが保存できる。
とことんモバイルに特化した1台
LIFEBOOK WU2/C3は、処理性能が突出したノートパソコンではない。世界最軽量のボディー、ラフに扱える高剛性、新旧揃えた豊富なインターフェース、長時間快適にタイピングできるキーボード、必要十分なバッテリー駆動時間と、「モバイル」に特化したマシンなのだ。
どんなに処理性能が高くても、毎日携帯するのがわずらわしくなるのならモバイルノートとしては失格。携帯しているのを忘れるほどのノートパソコンを探しているのなら、LIFEBOOK WU2/C3は最初に購入を検討すべき1台だ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | LIFEBOOK WU2/C3 |
CPU | Core i7-8565U(1.8~4.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、IGZO液晶 |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.1 Gen2 Type-C×1、USB 3.1 Gen1 Type-C×1、USB 3.0×2、HDMI端子、有線LAN端子、SDメモリーカードリーダー、マイク入力/ヘッドフォン出力端子 |
サイズ/重量 | およそ幅309×奥行212×高さ15.5mm/約698g |
カラー | アーバンホワイト、ピクトブラック、ガーネットレッド |
OS | Windows 10 Home(64bit) |