ソニーは5月8日、4K Ultra HDブルーレイに対応した「UBP-X800M2」を発表した。X800の後継機種で、2018年に発売した「UBP-X700」の上位機種となる。12bit対応のHDR技術であるドルビービジョンに対応する。
X700にはない高音質設計、DVD Audioの再生機能、4Kブラビアモード、LDAC対応のBluetooth接続機能などを持つ。一方で、利用率が低かった「Spotify」や「ベルリン・フィル デジタルコンサートホール」「Video & TV SideView」などは省略している。
SACD再生やネットワーク経由でのハイレゾ再生機能などは引き続き搭載する。
音質面で改良ポイントは2点ある。ひとつが電源基板と映像と音を処理するLSIの間にシールドを入れ、ノイズに強い構造とし、ノイズを約1/3に低減したこと。これにはシャーシ強度をアップする効果もある。もうひとつが、ローノイズレギュレーターを新規搭載して、電源ノイズを1/100まで低減したことだ。
UI面では、リモコンの画面表示ボタンを押すことで、HDMIからどのようなデータを出力しているか確認できるようになった。プロジェクターの画質チューニングなどをする際に役立つとしている。また、モニターの画角を変えた際などに、字幕位置の微調整が可能だ。上下5段階の設定ができる。
映像面ではX800の技術を継承している。ただしドルビービジョン用の回路は別のLSIで構成している。本体サイズは幅430×奥行き265×高さ50mm。価格はオープンプライスで、店頭での販売価格は4万円台後半になる見込み。発売は7月6日を予定している。