マルチセンサーユニット、無線ユニット、IoTゲートウェイ、Azure使用料込みで19万8000円
TED、センサーからクラウドまで丸ごと「Azure IoTキット-920」発売
2019年04月09日 07時00分更新
東京エレクトロンデバイス(TED)は2019年4月8日、センサーデータを簡単にMicrosoft Azureで収集/可視化できる「Azure IoTキット-920」を発売した。マルチセンサーユニットと沖電気工業(OKI)製の920MHz帯マルチホップ無線ユニット、ぷらっとホームのLTE対応インテリジェントIoTゲートウェイ、Azureの利用料金(2万円分)、構築手順書などがパッケージされたキットで、すぐにIoTシステムの開発/検証に利用できる。税抜価格は19万8000円。
Azure IoTキット-920は、センサーデータ生成からクラウドでのデータ収集、可視化までを可能にする製品/サービスをパッケージ化したキット。具体的には、アドバリーシステム製の「SmartHop」対応マルチセンサーユニット(温度/湿度/3軸加速度/人感データを取得可能)、OKIのSmartHop無線ユニット、ぷらっとホームの「OpenBlocks IoT VX2 LTE(ドコモ/KDDI)搭載モデル」、Azure利用料金2万円分(購入翌月末まで有効)がパッケージされている。
さらに同キットでは、マルチセンサー情報の収集、Azureへの送信、データ蓄積、可視化までの「構築手順書」も提供するため、「IoTシステム構築初心者でも簡単に実現可能」だとしている。SmartHopとIoTゲートウェイ経由で「Azure IoT Hub」に収集されたデータは、「Power BI」を使ってリアルタイムに可視化できる。
なおSmartHopは、通信到達性に優れ消費電力が低い920MHz帯無線に、OKI独自の無線マルチホップ技術を採用した無線通信方式。TEDでは、信頼性の高い無線通信が可能なため、工場設備やオフィスビル空調などの稼働状況可視化、スマート農業分野での環境データ管理などに適すると述べている。