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ダイドードリンコが「レンタル充電器」を都内数ヵ所で実施 はたして……

自販機の電力を活用した無料充電サービスは役に立つか? 試した

2019年03月21日 13時00分更新

文● ナベコ

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無償レンタル充電器、5分以上使っちゃダメ?
ダイドードリンコにきいてみた

 ダイドードリンコの担当者にレンタル充電器を利用した感想をぶつけつつ、設置背景などを質問してみました。対応してくれたのは、レンタル充電器のプロジェクトメンバーであるダイドードリンコ コーポレートコミュニケーション部の梅垣さんです。

無償レンタル充電器、5分と言わず長時間利用するのはダメ?

――スマホを時計がわりにしているため、「5分間」という利用時間の目安がわからなかったです。どうしたらいいでしょうか?

ダイドードリンコ 梅垣さん:なるほど確かにその通りですね。現状だと、ストップウォッチをつけるといった解決策があるかもしれませんが、今は実証実験段階なので、そういった要望も含めて吸い上げつつ、今後の可能性を検討させていただきたいです。

――ストップウォッチがあるとわかりやすそうですね。すみません、無料で利用したうえでワガママですが、やはり5分間だと充電が心細かったです。立ち上げるまではいったのですが……。まわりに他の人がいなかったら、そのまま使い続けたいのですがダメですか?

梅垣さん:5分間という⽬安の時間を設けたのは多くの⼈に活⽤してもらいたいという⽬的です。電力は本来無償で得られるものではありません。できるだけ多くの方に緊急事態の解決に役⽴ててもらいたいという主旨の無償サービスにしておりますので、ぜひ良心をもって利用していただき、長時間充電するのは避けていただきたいと考えています。

――そうですね、おっしゃるとおりです。必要ならばチャージャーを購入するなど手がありますものね。みんながフル充電をしたら電力の負担もかかってくるでしょうし。

梅垣さん:ご理解いただけて感謝します。といっても5分間は⽬安です。先ほど、時間のカウントがわかりづらかったとお話いただきましたが、5分をちょっとでもオーバーしたらダメというのではありません。

――5分間という目安はどうやって決めたのですか?

梅垣さん:多くの⼈に利⽤してもらいたいため、短時間の利用を想定しましたが、とは言え充電できないと意味がないので検証を行いました。実際に何台かのスマホで実験したところ、5分あれば用意した全てのスマホでバッテリー切れからの⽴ち上げが確認できたので、⽬安時間を5分に決めました。

――なるほど。それでは利⽤条件についてです。「バッテリーが切れた時にお使いください」とありますが、バッテリーがあともう少しで無くなるという⼼もとない時に充電するのはアリですか? 実際に、バッテリーがゼロになることはあまりないのですが、10%以下になると保険として充電したいなという時はたまにあるので。

梅垣さん:それは、問題ないですよ。

――いいのですか? あっさりオーケーでびっくりしました。

梅垣さん:目的としては申し上げたとおり、緊急事態で困っている人に利用してもらいたいというのが趣旨です。わかりやすい例として「バッテリーが切れた時に」と書かせていただいています。ただ、もうすぐバッテリーが切れてしまうかもと、不安を抱えた「困った状態」の方が利用いただくぶんには、趣旨と外れませんので、ぜひどうぞとオススメしたいです。

――そういうことなんですね。あと、重要な点ですが、安全面は大丈夫でしょうか。

梅垣さん:国内メーカーの、PSEマーク(特定電気用品)という安全の規格をクリアしたポートを採用しています。実装前に実験して安全にご利用いただけることを確認しました。

――ダイドードリンコさんとしてのメリットはなんですか?

梅垣さん:ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ダイドードリンコは2016年から自販機を通して「レンタルアンブレラ」という取り組みをやっています。自販機に無償でレンタルできる傘を設置して、地域の方に貢献しようという活動です。レンタル充電器は、レンタルアンブレラの「自販機でお客様の困りごとを解決する」という考え方を、次代に向けて進化させた取り組みです。弊社は自販機という販売チャネルの比重が大きいため、自販機を通して社会貢献活動ができないか、飲料を販売する以外での価値が提供できないかということを模索しています。直接売上げに結びつかなくても、こういった取り組みから、お客さんが自販機に対して愛着をもってくれたり、利用するきっかけが増えたりしたらいいな、と考えています。


 ……無償レンタル充電器自販機でスマホの充電を可能にするサービスは実証実験段階。広がれば多くの人が目にすることになるでしょうし、実際に関わる可能性があるサービスなので、今後、どのような展開になるか注目していきたいです。

記者は充電したついでに自販機でコーヒーを買ってみました。こういうサービスがあると「あの自販機には充電器はないか」とか、自販機の存在を今まで以上に意識するようになるかもしれませんね。

書いた人:記者ナベコ

デジタル媒体アスキーでなぜか食べ物の記事ばっかり手掛けている人。3度の飯を食らいつつ酒をがんがん飲んでいる。好きなジャンルはビール、ウイスキー、焼酎、日本酒、ワインなど高アルコール全般。苦手なお酒は甘いカクテル全般とスピリタス。酒豪ではなきにつき鯨飲した翌日はSNSからも消える。Facebookやっています。

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