三井住友建設は3月5日、導水路トンネル調査・点検システム「MOLE-FMR」を開発した。
マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」を使用しており、静岡県富士宮市内の導水路トンネル調査・点検にて適用。「補修履歴情報等の見える化で効率化・合理化を図り、作業時間の半減を実現」しているとのこと。
導水路トンネルの調査および点検は、目視による変化や不具合のチェック、その規模・寸法の測定、および記録作業がメインとなる。したがって、過去に蓄積された調査結果や補修記録との比較が必要に。照明設備がない暗渠や狭いトンネル内では、ひび割れや漏水箇所の特定、損傷個所とコンクリート表面の模様判別などに時間がかかり、こうした作業の効率化・合理化が課題となっていた。
MOLE-FMRは、同社のトンネル補修工事データベース「ジェネシスLTR」に管理されている調査記録や点検記録、施工・補修履歴情報を3Dモデルに自動変換し生成。HoloLensを活用して現実空間に補修履歴や記録を3D画像表示させ、リアルタイムに現状と比較できるという。