「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」ランキング
芸能人をググると危険なWebサイトに遭遇しやすい納得の理由
2019年03月13日 07時00分更新
悪意ある人たちは、芸能人などの名前を利用してウイルスに感染させたり、個人情報を盗もうとします。芸能人のプライベートな情報・画像・動画が手に入るようなそぶりを見せるWebサイトには近づかないことが最大の対策です。
インターネット検索で最もリスクの高い有名人は?
世の中にはさまざまなランキングが存在しますが、セキュリティ企業のマカフィーは英語圏を対象にした「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」という一風変わったランキングを毎年公開しています。最新2018年版ではオーストラリアの女優、ルビー・ローズさんが第1位に輝き(?)ました。
名指しされた人たちにとっては迷惑な話ですが、いったい何をもってリスクが高いのかと言えば、「インターネットで名前+Free pics(無料画像)などといった単語を使って検索した際、その検索結果に危険なWebサイトが多く表示されるから」です。
では、なぜ危険なサイトが混じるのでしょう? それは悪意ある人たちが有名人をエサにしてネット上に罠を仕掛けているからにほかなりません。
多少の差はあれど、誰しも有名人のプライベートや非公開の画像には興味を惹かれますが、悪意ある人たちはその欲望を見逃しません。我々が有名人の情報や画像・動画を得るために検索しそうな単語を織り交ぜたWebサイトをあらかじめ構築しているのです。
そしてそれらのWebサイトを閲覧すると、ウイルスに感染したり、「情報を得るためには登録が必要です」などと巧みに誘導されて個人情報を明け渡すはめに陥ります。
下世話な情報に惑わされないことが大切
当然、この手口は日本でも有効です。試しに名の通った芸能人の名前をいくつか検索すると、「お笑いコンビ●●のプライベート」「アイドル●●の流出動画ダウンロード」「人気YouTuber●●の本名・年収」といった下世話な検索結果を見つけることができます。そのほとんどは既存の情報を切り貼りした、たわいもない内容ですが、それらのなかにウイルス感染や個人情報取得、あるいはワンクリック詐欺を目的とした危ないWebサイトが混じっていても我々には見分けがつきません。
こういった人間の欲望をエサにした手口に対抗することは困難ですが、まずは「たとえインターネットでも、世の中そうそう美味しい話が転がっているわけはない」という当たり前のことを再認識することが大切でしょう。「プライベート情報・非公開・流出」といった文字が入っている検索結果を発見しても、興味本位でスマートフォンをタップすることは厳禁です。
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