最近では、知人のお宅などにお邪魔すると必ずといっていいほど、スマートデバイスを目にします。音声アシスタント、スマートテレビ、タブレットなど、これらのデバイスはインテリジェントコネクティビティを通して私たちの暮らしをより便利にしています。インテリジェントコネクティビティは、私たちが日常的に利用するスマートデバイスによって提供される高度な個人の体験によって定義されます。しかし、競争が激化する中、それらの仕組みやデバイスを提供する企業は、最新の技術を開発し他社に先んじようとするあまり、デバイスのセキュリティーは二の次になることがあります。その結果、消費者が自身で所有するデバイスに対する信頼度は低下してしまうのです。マカフィーは、5Gネットワーク、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、ビッグデータなどによって形成されるテクノロジーが利用されるためには、デジタルトラストの概念がセキュリティーの将来にとって必要不可欠であると考えています。Mobile World Congress 2019(MWC)では、これらの進歩がモバイルコネクティビティの未来をどのように形成するのかのヒントが得られるでしょう。
新しいデバイスはほとんどすべてネットワークに接続するように設計されており、当社の2019年脅威予測が示すように、私たちは至るところでテクノロジーに依存しています。たとえば、スマートフォン。どこに行こうとも、このミニコンピューターさえあれば、オンラインで友人とチャットしたり、メールを送ったり、ボタン1つで最新の情報を調べたりできます。展開が進めば、5Gが国中に網羅されるようになり、多量のデータがわずかな時間差であなたのデバイスに高速で送り込まれます。これにより、スマート冷蔵庫やスマートプラグのような最先端のIoTデバイスがネットワークにつながります。スマートフォンから冷蔵庫の温度を調整できる機能は、とてもすばらしいものです。しかし、あなたのスマートフォンがハッキングされ、サイバー犯罪者があなたの冷蔵庫を遠隔から停止させたらどうなるでしょう? 食べ物がダメになるだけでなく、もっと大きな問題を抱えることになるかもしれません。
すべてのスマートデバイスを同じ5Gネットワーク上に配置した場合、悪意のある犯罪者であれば、あなたの携帯電話を通じてスマートホームテクノロジーに記録されたデータにフルアクセスすることが可能です。5Gネットワーク上のデバイスが増えると、DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)のリスクも高まります。これらの攻撃は、サイバー犯罪者が大量のトラフィックでネットワークを溢れさせることによって起き、通常の動作や通信を妨害します。さらに、5Gネットワーク上で動作するIoTデバイスが増えるにつれ、サイバー攻撃の被害は致命的なものになる可能性があります。膨大な接続によってサイバー攻撃のリスクが高まる中、それではどうすればデバイスを信頼して日常的に使い続けることができるでしょうか?
デジタルトラスト、つまりテクノロジーやモバイルデバイスに対する消費者の信頼度は、非常に微妙な段階です。デバイスの利用体験は、インテリジェントコネクティビティのおかげでますますパーソナライズされていますが、それも信頼がなければインテリジェントにはならないと認識することが重要です。だからこそ、消費者はモバイルテクノロジーの進歩を受け入れ活用する一方で、なによりサイバーセキュリティの実践を怠ってはならないのです。
私たちマカフィーは、全てのものがつながるように構築されていく世界に信頼してつながるために、必要な予防措置を講じるお手伝いをしていきます。
※本ページの内容は、2019年2月19日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:
MWC 2019: The Key to Establishing Digital Trust with Intelligent Connectivity
著者:Gary Davis