360度全方位から音が聞こえる音楽体験 「360 Reality Audio」を発表
テレビのほかには、ユーザーの360度全方位に音をオブジェクトとして配置して、豊かな臨場感が味わえる新しい音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」の技術を発表した。
ソニーがスタジオエンジニアやクリエーター向けに提供するツールを使って制作したコンテンツを、スマホやタブレットで視聴できる音楽配信サービスに乗せて、モバイル端末で手軽に楽しめる音楽サービスとして開発が進められる。サービスの提供開始時期については明らかにされなかったが、CESの会場では13基のスピーカーを配置した特設シアターと一般的なオーディオヘッドホンで臨場感あふれるサラウンドが体験できるデモンストレーションを参考出展している。
360 Reality Audioの対応コンテンツはソニーが単独で手がけるのではなく、外部のパートナーに技術を提供しながらオープンな環境をベースに拡大を目指す。CESの時点では世界的なライブエンタテインメント企業であるライブ・ネーション・エンタテインメントが対応コンテンツの企画・制作でソニーと協業することが発表されたほか、音楽配信サービスもDeezerにQobuz、TIDAL、nugs.netの4者が提供していくことを明らかにした。
今後ライブ・ネーションが運営する全米6ヵ所のコンサートホールなどの施設で開催される、The Wombats、AJR、Good Charlotte、Kodalineなどのアーティストのライブ音源が360 Reality Audioの対応コンテンツとして制作される予定だ。
このほかにも有機ガラスを使って360度に広がる音を再現する、ハイレゾ対応の“グラスサウンドスピーカー”の新製品「LSPX-S2」など、CES開催のタイミングに合わせて新製品もいくつか発表されていたが、残念ながらブースには置かれていなかった。日本発売のアナウンスを心待ちにしたい。
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