魔人よ、私が思い浮かべている人物を言い当てられるかな?
さっそくAkinatorを起動した。
最初の質問はずばり「女性ですか?」。対して、私は迷うことなく「いいえ」と回答した。私が思い描く人物に当てはまらぬ質問をした瞬間、勝機を見出した。その後、幅広いジャンルの質問が次々と私に襲い掛かってきた。それは魔人が放つ攻撃だ。私は魔人からの攻撃を華麗に避け続ける。この段階では、お互いの戦闘力はほぼ互角であった。
だが、事態は思わぬ方向へ進んだ。「眼鏡をかけていますか?」という質問が、私の急所にヒットしてしまったのだ。その後、「あなたの職場の先輩ですか?」や「ゲームと関係ありますか?」など、鋭い攻撃が続く。この時点で、私は敗北を認めざるを得なかった。
苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべながら、私は最後の質問に「はい」と答えた。