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ファーウェイ・HUAWEI Mate 20 Proの製造拠点はもはやテーマパークな広さ!

2018年12月05日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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最新ネットワーク技術を見学

 深センにある本社ショールームでは、ファーウェイが注力しているビジネスから今の通信業界のトレンドを見ることができます。筆者は何度かこのショールームを訪問していますが、今回はやはり5Gの展示が目立っていました。

広大な展示スペースは5Gを中心とした展示に変わっていた

 まずはファーウェイの現在の会社状況のおさらい。従業員は18万人でそのうち8万人が研究開発に携わっています。また世界170ヵ国以上でビジネスを展開し、14ヵ国に研究所を設けています。もはやファーウェイは「中国企業」という枠を超えたグローバル企業に成長しているのです。また、ブランド力も年々高まっており、インターブランドではベストグローバルブランドの68位に選出されています。

ファーウェイはもはやグローバル企業

 それでは展示の中心である、5G関係から見ることにします。5Gはこれまでの2G、3G、4Gより広い周波数帯の電波を扱いますし、ビームフォーミングやネットワークスライシングなど新しい技術を使って、電波をより効率的に飛ばします。そのためにはアンテナや基地局の設計も大きく変わります。また、室内への電波の到達が悪くなるなど、インドアカバレッジの改善も大きな課題です。ファーウェイは5Gの商用化に向け、あらゆるソリューションを通信キャリアに提供し、5Gの普及を推進しようとしています。

「5G」の展示が大きく目立つ

5Gのアンテナ関連の展示

室内のカバレッジ改善ソリューション

ファーウェイの5Gトータルソリューション

 5G対応のスマートフォンはまだ登場しておらず、ホームルーター的な役割を果たすCPEが展示されているのみ。2月のMWC2018で発表されたものと同じで、サブ6GHz(3.5GHzなど)に対応し、通信速度は下り最大1Gbpsとなります。

 5G関連のハードウェア展示では、5G対応のドローンなども展示されていました。5Gドローンはラストワンマイルのデリバリー用途や、都市・災害時などの遠隔監視カメラとしても利用されます。5Gが始まるとドローンは一気にビジネス展開が広がりそうです。

5Gに対尾するファーウェイ製のCPE

5Gドローンはビジネス用途展開が期待できる

 さて5Gには「高速」「低遅延」そして「同時多接続」という3つの特徴があります。多くのIoTデバイスが登場し、それが一度に接続されても回線がパンクしないというわけです。今までWi-Fi接続されていたIoT製品も、これからはNB-IoTなど携帯電話回線を使い直接通信ネットワークに接続されるようになります。

 駐車場の空き具合やごみ箱の容量、車の移動量監視をセンサーで確認し、常にクラウドにデータを送ったり、ペットや年配者が身に着けるトラッキングデバイスが増えあらゆるものがつなる時代がやってきます。ファーウェイはIoT関連でもモデムや通信モジュールからネットワークソリューションまで幅広いサービスを展開しています。

NB-IoTを使ったIoTソリューション

ペットのトラッキングデバイスはこれから「1匹1台」の時代がくるかも

 IoTデバイスが普及すると、クラウドで扱うデータ量も莫大なものになります。ファーウェイはデータセンター関連ソリューションも展開しています。ぱっと見てどれがどんな動きをするのか専門外の筆者には理解できないのですが、32TBのストレージを見せてもらうと、ちょっとした驚きを覚えます。このストレージデバイスはスマートフォンのSoC、Kirinも製造するHiSilicon製です。

データセンターもファーウェイの主力ビジネス

32TBのストレージはHiSilicon製

 エンタープライズ向けのソリューションを見た後は、身近なコンシューマー向け製品も見せてもらいました。特に力を入れているのはスマートホーム関連で、ファーウェイ開発のプロトコル「HiLink」対応のファーウェイ製、及びサードパーティー製のスマートホーム・IoT関連製品が展示されていました。

 スマートフォンアプリの他、ファーウェイのスマートスピーカーからの操作も可能。将来はロボットアームを使った自動キッチンも可能になる、といったコンセプトビデオも見ることができました。

HiLink対応のスマートホーム関連製品

ファーウェイ以外のメーカーからも対応製品が出ている

アプリや音声で操作が可能

ロボットアームキッチンの登場も近いかもしれない

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