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アサクリも設定次第でプレー可能、静音でもパワフルな第9世代Core搭載PC

2018年12月05日 07時00分更新

文● 宮里圭介 編集●八尋/ASCII

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普段使いに十分な性能を持つ「Core i5-9600K」

 マシン性能の要となるCPUには、第9世代CoreのCore i5-9600Kを標準搭載。このCPUは6コア/6スレッドで、第8世代CoreのCore i5-8600Kとの主な違いは動作クロックが向上した点にある。ベースクロックは0.1GHzしか向上していないものの、ターボブースト時の最大クロックは0.3GHz上昇。これにより、シングルスレッド性能の向上が期待できる。

 また、もうひとつ古い第7世代CoreのCore i5-7600Kと比べてみると、こちらのCPUは4コア/4スレッドとなるため、第9世代Coreと比べてしまうと大きく見劣りする。むしろ、4コア/8スレッドとなる上位モデルのCore i7-7700Kのほうが性能的にはライバルとなるだろう。

 ということで、第7世代CoreのCore i7-7700K、第8世代CoreのCore i5-8600K、第9世代のCore i5-9600Kで性能を比較してみよう。使用したのはCGレンダリング時間からCPU性能を計測してくれる「CINEBENCH R15」。結果は独自の「cb」というスコアで表示され、この数値が高いほど性能も高くなる。

 スコアはすべてのコアを使った最大性能となる「CPU」、1つのコアだけを使う「CPU(Single Core)」の2つがCPU性能として計測できるので、この両方をグラフにしてみた。なお、データは過去に計測したものを使用しているため、OSやドライバーのバージョン、メモリー搭載量、ストレージ等細部のスペックは違っている。厳密な比較にはならないが、おおまかな性能傾向を見るには問題ない。

3世代にわたるCPU性能を「CINEBENCH R15」で比較してみた結果がこのグラフ。第7世代Coreだけは、上位モデルのCore i7となる点は注意が必要だ。

 CPU全体の性能を比べると、目立つのは第7世代Core i7よりも第8世代Core i5の方がスコアが上回っている点だ。純粋にコア数が増えたことによるものだが、この効果はかなり大きい。第8世代Coreから、CPU性能のランクがひとつ跳ね上がったといっても過言ではないだろう。

 注目のCore i5-8600KとCore i5-9600Kの差だが、動作クロックが多少上がっただけなのだが、性能上昇は約8.1%。思っていた以上にスコアが上がっているだけに、ブーストクロックの上昇が効いているのだろう。

 シングルコア性能について見てみると、Core i7-7700KとCore i5-8600Kではスコアが下がってしまっているが、Core i5-9600Kでは約9.8%ほど上昇している。ターボブースト時の最大クロックが引き上げられた結果が、このスコアに反映されていると考えるのが自然だ。

 第7世代Coreと第8世代Coreほどの劇的な変化はないものの、Core i7-9600Kではシングルスレッド時の性能も含め、しっかりと性能が上昇しているのが確認できた。これだけの性能があれば一般用途はもちろん、動画編集といったCPU性能が必要とされる用途でも十分応えてくれるだろう。

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