HUAWEI MateBook X Pro ロードテスト 第5回
RAW現像、ファイル転送速度から読み解く
4.5GB、100枚分のRAW現像が8分強!モバイルでのクリエイティブを可能にするファーウェイ「HUAWEI MateBook X Pro」
2018年12月18日 11時00分更新
膨大な量の画像を編集、書き出しするためにはパワフルな処理能力と、高速なストレージ速度が必須。場合によってはゲーミングノートPCと同等のパフォーマンスが必要となる。そんな重たいクリエイティブワークも快適にこなせるのも、ファーウェイの13.9インチクラムシェル型ノートPC「HUAWEI MateBook X Pro」の魅力のひとつだ。
本製品は「Pro」の称号を冠しているとおり、プロフェッショナルクオリティーのクリエイティブワークに対応できるように、CPUに内蔵されている「内部グラフィックス(iGPU)」のほかに、「外部グラフィックス(dGPU)」を搭載する上位モデルも用意されている。今回はHUAWEI MateBook X Proが、クリエイティブワークをどのぐらい快適にこなせるのか検証してみよう。
パフォーマンスと携帯性や連続駆動時間とのバランスを優先させたマシン
まずは「PCMark 10」のベンチマークスコアを見てみよう。PCの総合性能を示す「PCMark 10 Score」は「3625」。このスコアはほかのカテゴリーのPCと比較した場合、「ゲーミングPC」と「オフィスPC(2016年)」のほぼ中間に位置している。
デスクトップPCクラスのCPUとdGPUを搭載したハイエンドゲーミングノートPCは基本的に据え置き、あるいは搬送先での利用を想定して設計されたものだが、HUAWEI MateBook X Proは約304×217×14.6mm/約1.33kgという薄型軽量のボディーを実現しつつ、約15.8時間のバッテリー駆動時間が謳われている。処理性能だけでなく、携帯性や連続駆動時間とのバランスを考慮し、いつでもどこででも利用できるというモバイルノートとして設計されており、クリエイティブ作業のちょっとした修正なども、時間や場所を選ばず行えるのが強みだ。
PCMark 10 v1.1.1739ベンチ結果 | |
---|---|
PCMark 10 Score | 3625 |
Essentials | 7327 |
App Start-up Score | 9968 |
Video Conferencing Score | 5684 |
Web Browsing Score | 6945 |
Productivity | 6524 |
Spreadsheets Score | 8041 |
Writing Score | 5294 |
Digital Content Creation | 2705 |
Photo Editing Score | 3033 |
Rendering and Visualization Score | 2314 |
Video Editing Score | 2823 |
※「第8世代インテル® Core™ i7-8550U プロセッサー/16GBメモリ/512GB SSD/NVIDIA® GeForce® MX150、 GDDR5 2GB」を搭載する上位モデルで計測
実際のアプリのパフォーマンスはいかに?
さて今度は実際のアプリケーションでHUAWEI MateBook X Proがどのぐらいのパフォーマンスを発揮できるのかチェックしてみよう。ここでは、もっとも一般的なニーズが高いと思われる画像の編集作業に関連し、なかでも負荷の高いRAW画像の現像処理を行ってみた。
検証に使用したのは定番画像編集ソフト「Adobe Lightroom Classic CC」。本ソフトで100枚のRAW画像(α7R IIIで撮影。解像度は7952×5304ドット)を「カラー - 自動設定」で現像するのにかかった時間を計測した。
100枚のRAW画像の現像処理時間 | |
---|---|
Adobe Lightroom Classic CC | 8分53秒48 |
※「Core i7-8550U/16GBメモリ/512GB SSD/NVIDIA GeForce MX150」を搭載する上位モデルで計測
100枚のRAW画像の現像にかかった時間は8分53秒48。RAW画像の合計容量が約4.05GBであることを考慮すれば、モバイルノートPCとしては優秀な部類に入るだろう。これなら、撮影旅行などで旅先でRAW現像の必要がある際にも、ストレスなく作業することが可能だ。
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大容量データの読み書きに重要となるストレージ速度はいかに?
大容量データを大量に取り扱う場合にはストレージが速いほど快適だ。その点、HUAWEI MateBook X ProはNVMe PCIe接続のSSD「LITEON CA3-8D512」が搭載されており、ベンチマークでもシーケンシャルリードで3000MB/s超え、シーケンシャルライトで2000MB/s超えの転送速度を記録しており申しぶんない。
色をチェックするためのディスプレーの色域はいかに?
クリエイティブ系ワークに活用するためにはディスプレーの発色も重要。今回、キャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」でHUAWEI MateBook X Proのディスプレーをチェックしてみたが、sRGBカバー率が99.2%、sRGB比が100.7%、Adobe RGBカバー率が73.8%、Adobe RGB比が74.6%に達していることを確認できた。モバイルノートPCとしては平均以上の色域を備えていると言える。
ファーウェイ製スマホとファイルを直接やり取りできる「Huawei Share」
ファーウェイ製スマホ、タブレットとファイルを手軽にやり取りできる「Huawei Share」はクリエイティブ系ワークに重宝する機能だ。本来はファーウェイ製スマホ間同士で写真の共有などを行うために用意されたツールだが、このHUAWEI MateBook X Proでも利用できる。
実際にHuawei Shareをファーウェイ製スマホ「HUAWEI nova 3」とHUAWEI MateBook X Pro間で試したところ、10枚の写真(合計59.2MB)を約33秒、1分の4K動画(235MB)を約1分57秒で転送できた。
ケーブルなどで接続する手間もなく、Wi-FiやBluetoothの設定などの面倒な作業なしに、簡単・高速に転送でき、スマホで撮影した写真をHUAWEI MateBook X Proでじっくり編集したり、逆にHUAWEI MateBook X Proで作成した書類をスマホやタブレットに転送して移動中に確認するなど、さまざまなシチュエーションで役立つ便利機能だ。
「第8世代インテル® Core™ i7-8550U プロセッサー」を搭載するHUAWEI MateBook X Proの基本性能は十分高い。また、ストレージ速度、ディスプレー品質は十分満足いくレベルだし、Huawei Shareというお役立ち機能も搭載されている。外出先での写真チェックや現像など、モバイルノートで行う作業としてのクリエイティブ系ワークなら必要十分なパフォーマンスを備えていると言っていいだろう。
(提供:ファーウェイ)
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