なんと600g台、UH-Xの直販モデルは意外にお安く買えるのだ!!
世界最軽量のモバイルノート、そんな優越感を味わえる富士通の新パソコン「LIFEBOOK WU2/C3」 (1/4)
2018年11月21日 11時00分更新
様々なデジタル機器が発売された2018年。その中でも、モバイルノートは久々の「当たり年」と言ってもいいかもしれない。特に注目したいのが、軽量でも、スペックや使い勝手の面で妥協していないプレミアムなモバイルノートの分野だ。
軽量性を競っている分野。その中でも13.3型で重量600g台の本体という、前人未到の領域に足を踏み入れたのが富士通クライアントコンピューティング(以下富士通)の「LIFEBOOK UH-X/C3」だ。
富士通は「自分の時間を最高に高めるパソコン」として、新シリーズ「X」(テン)を発表。快適に使うことができ、人に寄り添うパソコンの開発を進めている。「UH-X」はそんなXシリーズのモバイルパソコンとなる。店頭モデルの「UH-X/C3」と直販モデルの「WU2/C3」があり、基本的な特徴は同じだ。
手に取るとビックリするほど軽い。しかも余裕のあるサイズのキーボードや、フルハイビジョン(1920×1080ドット)のディスプレーなど使い勝手は犠牲にしていない。これぞ日本の技術……と感じさせるパソコンに仕上がっている。
これはぜひ持ち運びたい、そしてバリバリと使いこなしたい。しかし果たして、新UHシリーズは、オフィスワーク、そしてハードなモバイルワークをこなせる相棒になっているのか? 仕事で利用するOfficeとの相性も中心に、その使い勝手を確認したい。
KADOKAWA社内の営業部員に聞く
「自分で買うパソコン」には何を求める?
LIFEBOOK WU2/C3を紹介するにあたって、編集部では簡単なアンケートを実施した。これはKADOKAWAで働く、30代前後までの若手社員を対象に、「いま使っているパソコンに対する要望」や「自分で買うならどんな部分にこだわりたいか」を聞いたもの。
対象は普段からパソコンを持ち歩く機会が多い営業部員で、普段どんな使い方をしているか。パソコンを選ぶ際の順位付けは何かなどをまとめた。結果を眺めると、パソコンの用途としては、営業先で使用する資料の作成や売上データの集計など、PowerPoint、Excelなどの利用が多い。職場ではこうした資料の作成に加えて、メールの送受信、インターネットでの情報収集が中心になっている。
一方、外出先では後から報告するために、打ち合わせの席でメモを取ったり、移動中などの隙間時間にメールに応えるといったものが多かった。メールと言っても、添付されてくるのはWordやPowerPointなので、ここでもOfficeは欠かせない。
盲点になりがちだが、「資料の印刷」も上位を占める用途だ。ペーパーレス化が進んでおり、資料はデータで共有するのが普通になっているが、客先で説明する際には紙に出力した資料を配布するのが基本であり、ここがスマホやタブレットではなく、パソコンを使う理由だという。
若い層特有の話だが、メールなどの文章入力では、スマホを使うのに抵抗感がないため、パソコンをあえて買うなら、これらではできないことを重視する。印刷はその典型例だろう。
現在持ち運んでいるパソコンの重量に関しては、モバイルと言っても1㎏を超えるものが主流。人によっては1.5㎏に迫る機種を持ち歩いている場合もあり、負担に感じているようだ。上述した利用形態のため、重視するのは画面の広さとキーボードの打ちやすさ。性能やバッテリー駆動時間については高いほうがいいが、作業を快適にこなせるかどうかのほうが重要だという。
また自分で購入するにしても、会社に買ってもらうにしても金額は重要なポイント。満足が行くスペックであれば15万円程度の出費に抵抗はないが、できれば10万円を少し超える程度に抑えたいというのが、本音のようだ。
以上をまとめると、パソコン購入時に重視するポイントしては「携帯性」(特に軽さ)と「使い勝手」のバランス。Officeを中心にした作業は必須で、中でもPowerPointやExcelの操作に不満の出ない画面サイズと解像度を重視する。これに加えて、メールや議事録作成に必須となる「キーボードの打ちやすさ」もポイントだ。
逆に処理速度に関しては、重視していないわけではないが、価格とのバランスを重視しており、ことさらに高い性能を求めているわけではない。普段パソコン誌やメーカーが強調している順番と少し異なる点が興味深かった。