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無線でリアスピーカーにも音を飛ばせる

Alexa対応で重低音「Bose Soundbar 700/500」

2018年11月08日 06時00分更新

文● ASCII

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Soundbar 700は2色展開

 映画が好きな人なら、一度はあこがれるサラウンド再生。しかし設置スペースの問題やあまり大きな音を出せないといった理由で、自分の家には無縁のものと考えている人が多いかもしれない。

 とはいえ、50インチクラスの薄型テレビを自宅に置くのも当たり前になった時代、映像だけでなく音もいいものを目指さないのはもったいない。大画面の薄型テレビでは犠牲になりがちな音の部分を充実させると、まったく別の作品を見ているような気持ちになれる。

ワイヤレス接続なのでリアスピーカーへのケーブルが不要

 ハードルが高いと感じるのなら、テレビ台にも気軽に置けるサウンドバーあたりから初めて見るのも手だ。実はここ数年の性能・音質向上が著しく、一度試してみたけど、ちょっと中途半端と感じていた人にこそ、試してもらいたいと思う。

 ここで紹介する「Bose Soundbar 700」と「Bose Soundbar 500」もそんな製品のひとつだ。

Soundbar 500

 特徴は高さを抑えた省サイズ、Boseらしい重低音の効いたサウンド、そして拡張性の高さと高機能だ。

 サウンドバーと言うと映画のためのものと考えがちだが、音楽用スピーカーと考えても高水準。リビングでの据え置き利用が中心で、あまり動かすことはしないというのなら、Bluetoothスピーカーではなく、テレビ兼用で使える、サウンドバーを選んでみるという選択も大いにありだろう。

 幅があるため、より広い音場感が得られるし、複数のスピーカーを組み合わせた立体感のある再生音も魅力だ。

ADAPTiQで利用するマイク。首に付けて使用するため、リスナーの試聴環境により近い状態で計測できる。

 両機種に共通する技術が、ボーズ独自の自動音場補正「ADAPTiQ」。部屋の特性を認識し、視聴環境に合わせたサウンドに最適化し、適切なサラウンド感を得られる技術だ。家具の配置や壁の素材などの影響も配慮した調整をする。

Soundbar 700の構造

 上位のSoundbar 700はフェーズガイドテクノロジーという独自技術を使い、側面の壁に音を反射させる。これをDSP処理でうまくコントロールして、実際にはスピーカーがない場所からも音が出ているような広い音場を再現する。下位のSoundbar 500も方式は異なるが側面にスピーカーを置いており、音の広がりを重視している。

端子はケーブルが邪魔にならないように配慮

 どちらのモデルもサイズはコンパクト。Soundbar 700の幅は1mを切り、40型クラスのテレビとのマッチングがいい。高さも5.7cmに抑えており、スリム。テレビ前においても邪魔にならない。Soundbar 500は幅80cm/高さ4.4cmとさらにコンパクト。

 Soundbar 700の天面は質感の高いガラス製。Soundbar 500もアルミ製ボディーとなっている。高い質感を持ちつつも、存在を主張しすぎないデザインだ。

 機能面では、Wi-Fi対応で、Alexaを使った音声操作に対応する点に注目。大音量で映画を見ている際にも、命令の声を的確にとらえるので、来客が来たから一時的に音を消すといったことも気軽にできる。

リモコン、大きいのが700用、小さいのが500用だ。

 追加オプションにはなるが、サブウーファー(ベースモジュール:700用が7万500円+税、500用が4万7000円+税)やリアスピーカーも利用できる。特にコンパクトで、ワイヤレス接続にも対応したリアスピーカー(SURROUND SPEAKERS:3万5000円+税)は、将来的には本格的なサラウンド再生にチャレンジしてみたい人にとってうれしいオプションだと思う。

サブウーファー

SURROUND SPEAKERSと接続に利用するACアダプター。電源と無線アダプターが一体化している。

 もっとも下位のSoundbar 500でも単体で広い音場と力強い低域の再現が可能だ。とにかく手軽に、テレビ周りのいい音を手に入れたいという人にとっての選択肢になるだろう。

 直販価格はSoundbar 700が10万3680円。Soundbar 500が7万1280円だ。

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