さとうなおきの「週刊アジュール」 第61回
「Ignite 2018」アップデート ~データ編~
Azure Cosmos DB、Azure SQL Databaseが機能強化
2018年10月10日 13時00分更新
Azure SQL Database:Managed Instance、Hyperscale、Security CenterでのSQL IP管理、Data Studio
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure SQL Databaseの一機能であるAzure SQL Database Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。
事前に予告されていた通り、Managed InstanceがGAになりました。GAに伴い、99.99%の可用性SLAが提供されるようになります。
GAになったのはManaged InstanceのGeneral Purpose(汎用)レベルだけであり、Business Criticalレベルは、引き続きプレビューです。
Managed Instanceは、これまで東日本リージョンで提供されていましたが、今回、西日本リージョンでも提供されるようになりました。
Managed Instanceで、仮想ネットワークの作成を支援するAzure Resource Managerテンプレート、ネットワーク分離のためのNSG(ネットワークセキュリティグループ)の設定、 SQL脆弱性評価(Vulnerability Assessment)の利用、Azure SQL Analyticsによる監視(プレビュー)、トランザクションレプリケーション(プレビュー)もサポートされました。
詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「Azure SQL Database Managed Instance general purpose」
- ブログポスト「Azure SQL Database Managed Instance, General Purpose tier general availability」
- ブログポスト「Three reasons Azure SQL Database is best for SQL Server migrations」
「Azure SQL Database Hyperscale」が発表され、パブリックプレビューになりました。Azure SQL Database Hyperscale(ハイパースケール)は、Azure SQL Databaseの単一データベース(Single Database)、仮想コア(vCore)購入モデルにおける、既存のGeneral Purpose(汎用)、Business Criticalに加わる、新しいレベルです。
単一データベースの既存のレベルでは、最大ストレージ容量は4TBでしたが、Hyperscaleでは、最大100TBまでスケールアップできます。Hyperscaleでは、データベースサイズに関係なく、迅速にスケールアップ/ダウンできます。既存のレベルより高いログのスループットが提供されます。データコピーなしに、読み取り専用レプリカを持つことができます。
Azure SQL Database Hyperscaleは、東日本リージョンで利用可能です。
詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「Azure SQL Database: Hyperscale in preview」
- ブログポスト「Announcing Azure SQL Database Hyperscale public preview」
- ブログポスト「Three reasons Azure SQL Database is best for SQL Server migrations」
Azure Security Centerは、Azure リソースのセキュリティの可視化と制御を行うサービスです。
Azure Security Centerで、Azure SQL DatabaseのSQL Information Protection(SQL IP)ポリシーを 中央管理できるようになりました。
詳細は、次のページをご覧ください。
「Azure Data Studio」は、SQL Server、Azure SQL Database、Azure SQL Data Warehouse向けのモダンなデータベース開発、運用のための、Windows、macOS、Linuxで動作する軽量なツールです。SQL Operations Studioは、現在プレビュー中です。
これまで「SQL Operations Studio」と呼ばれていたこのツールが、今回、「Azure Data Studio」に改名され、GAになりました。SQL Operations Studioの8月リリースに続く、Azure Data Studioの9月リリースがGAリリースとなります。
詳細は、次のページをご覧ください。
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