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Google のSNS「Google+」がサービス終了を発表

2018年10月09日 08時12分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Google は2018年10月8日、ソーシャルネットワークサービス「Google+(グーグルプラス)」を終了することを発表した。Facebook対抗の位置付けで2011年に開始された同社の SNS は7年で終了となった。

Google+、閉鎖

Google+は2011年に始まった SNSサービス。ソーシャルメディアが人気を集めていた時期だが、ライバルの Facebook に大きく水をあけられた。一時期はソーシャル検索「Search Plus Your World(SPYW)」の連携、 Google+ボタンの自然検索結果や検索広告枠への設置、著者情報と紐付けるGoogle Authorshipといった施策により検索マーケティング担当者の興味関心を集めた時期もあったが、Google+ の荒廃とともに関心も失われていった。近年は業界内ではゴーストタウンと揶揄されたり笑いのネタにされることも少なくなかった。


最大50万件のアカウントが外部からアクセス可能に

Google+終了発表にあわせて最大50万件のアカウントに個人情報漏洩の疑いがあったことも公表した。ソフトウェアのバグにより、Google+ユーザーの名前、電子メール、職業、性別、年齢情報が非公開に設定されていてもアプリ開発者がアクセス可能な状態にあった。このバグは2015年から存在していたが、同社は2018年3月に問題を発見し、修正を行った。プロフィールデータが悪用されたという証拠がなかったことから一般公表しなかったとしている。2018年3月は Facebook が英ケンブリッジ・アナリティカに不正にユーザーデータを提供したことで批判を浴びていた時期と重なり、米規制当局の関心や批判をかわすために Google が隠蔽した疑いがあると米国の複数メディアが報じている。

消費者向けは10ヶ月の終了・移行期間を経て閉鎖するが、エンタープライズ向け製品は引き続き提供される。

Project Strobe: Protecting your data, improving our third-party APIs, and sunsetting consumer Google+
https://www.blog.google/technology/safety-security/project-strobe/

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