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FiiO M9など新製品・参考出品に注目!

秋が夏にもどったような熱気の中、ポタフェス2018大阪・梅田が開幕

2018年10月07日 16時00分更新

文● 編集部

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 “ポタフェス2018大阪・梅田”が、10月7日に開幕した。ヘッドホン関連イベントとしては、関西最大級の規模。

 新製品発表の時期としては、夏と年末の端境期的なタイミングとなるが、海外・国内から99ブランドが出展。オープン1時間前には、イベントや人気商品の特価販売を目当てにした約200名の来場者が集まり、急遽、整理券の配布が始まるほどの熱気だった。

入場待機列

物販も人気だ

 e☆イヤホンの地元でもある大阪。東京開催のイベントと比べてもファンの濃さを感じられた。注目製品とともに、会場の雰囲気をお伝えする。

オーディオテクニカの完全ワイヤレスに注目

 会場となったのは、大阪・梅田センタービル クリスタルホール。梅田Estにあるe☆イヤホンの店舗からわずか1分という距離だ。地下の展示スペースは入ってすぐの場所にケーブルメーカーのORBとオーディオテクニカが大きめのブースを構えており、ひときわ目を引く。

 オーディオテクニカブースの注目製品と言えば、発売をまじかに控えた完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKR7TW」と「ATH-SPORT7TW」だろう

ATH-CKR7TW

 9月12日の発表後の予約も順調で、想定の倍以上の受注を獲得しているとのこと。特に「ATH-CKR7TW」は、AKMのDAC&ヘッドホンアンプ「AK4375」を外付けして入れるなど、オーディオテクニカらしさを存分に打ち出した製品だ。本体はやや大きめにはなるのだが、しっかりとしたサポート機構を持つため安定性は十分であり、音質面でも高域の表現などに同ブランドらしい個性を感じた。

 またモックアップということで音出しはしていなかったが、世界限定生産500台、革製ハウジング採用の「ATH-L5000」も注目の存在。質感の高い本体を熱心にチェックしたり、細かい質問をスタッフに投げかける来場者の様子を目の当たりした。

FiiOのM9は、ハイレゾDAPの価格破壊者?

 国内発表前の新製品として注目したいのは、FiiOブランドのハイレゾプレーヤー「FiiO M9」だろう。3万円前後と安価な価格帯でありながら、高音質という抜群のコストパフォーマンスで話題を集めた「FiiO M7」の上位に当たる製品。価格は未定だが、3万円台になるのではないかという話なので、それほど差はない。

 M7同様コンパクトな本体。一方でDAC部はESS製からAKM製となった。AK4490×をデュアルで使用、2.5mmのバランス出力なども搭載し、よりポータブルオーディオファンの食指が動く製品になっている。アンプ部には、Ti(バーブラウン)製のOPA1612(ローパスフィルター)+OPA1622(電流バッファー)を組み合わせている。300Ωで77mWの出力が得られるそうだ。

 既発売の機種で言うと、DAC部は4万円台後半で売られている「X5 3rd generation」、アンプ部は「AM3」に近い内容だが、これらの直系ではない。OSについてもAndroidベースのようだが、Google Playなどは利用できず、アプリはMPKファイルから追加し、FiiOが検証したものだけがインストールできる仕様だそうだ。

 すでに技適などは取得しているそうで、早期の日本投入が望まれるプレーヤーと言えるだろう。

デノンのAH-D9200のクリアーな音に感激

 またすでに発表済みの製品でも、国内展示が初だったり、発売直後で体験する機会そのものが貴重な機種も多い。

 イギリスのRHAが、同ブランドとして初めて開発した平面駆動型イヤホン「CL2 PLANAR」がある。実際に聞いてみたが、豊かな中低域の表現で、ウォームな印象を与える音調はこれまでのRHAにはないもの。ひずみの少なさやS/N感の高さも感じた。鳴らせ切るには、それなりに駆動力の高いアンプが必要になりそうだし、価格的にも12万円程度にはなるが、面白い存在になりそうだ。

 またデノンが9月上旬に発表した「AH-D9200」はハウジングに竹(高知産の孟宗竹)を使った独特なコンセプトのヘッドホンだ。20万円を超す同社フラッグシップ機である。AH-D7200と同じ直径50mmのナノファイバー・フリーエッジドライバーだが、ハウジングに合わせて振動板素材の調整を加えている。

 実際に聞いてみると、非常にハッキリクッキリした音。倍音が立ったシャープな輪郭感に加えて、音が速く伝わってくる印象もあり、非常に明晰だ。これは、型番的には上位となるが、AH-D7200とはまた違った傾向だ。イヤーパッドの装着感、ハウジングの質感なども含めてなかなか魅力的な機種に思えた。

小岩井ことりさんのステージにファンが集結

 ホール内、入り口付近に設けられたステージでは、7月のポタフェス秋葉原に続いて出演が決まった、声優・小岩井ことりさんのトークステージが特に人気だった。

会場では小岩井ことりさんのイヤモニも展示。後ろにはことりの音のステッカーが見える。

 「ことりの音 in ポタフェス大阪コラボステージ」として、自身の冠番組であるウェブラジオ『ことりの音』(毎月第2/第4木曜日22:00更新)とポタフェスがコラボし、公開収録が実施された。その内容は10月11日配信の次回で流れるそうなので、イベントに足を運べなかった人はぜひチェックしてみてはどうだろうか?

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